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キャンプ場を守る”仙人” 豪雪廃村への想い 今につなぐ~福井・勝山市(2018/08/09 19:32)

勝山市内のキャンプ場に仙人の愛称で親しまれている管理人がいます。定年目前に仕事を辞め、住み込みでキャンプ場を守る管理人が大切にしているのは利用客との心の交流。その根っ子には、豪雪災害をきっかけに廃村になったふるさとへの思いがありました。(動画はこちら)

 

 

 

 

 

「仙人行ってきます!」「おう行っておいで!」

 

勝山市北谷町の標高700メートル地点にあるキャンプ場、東山いこいの森。カメラを片手に子供たちを見守るのは、管理人の源野正弘さん(71)です。トレードマークは長いあごひげ。”東山の仙人”の愛称で親しまれています。

12年前、それまで運営していた管理団体が手を引くと聞いた源野さんは、「自分に管理人をさせてほしい」と志願し、定年目前まで勤めた会社をやめて59歳で管理人になりました。源野さんが決断に至った思いを語ります。

 

「北谷がだんだん過疎化していったので、誰かが守っていかないといけないと思った」

◇   ◇   ◇

 

キャンプ場は夏休みの今が一番忙しい時期。全国から宿泊希望や問い合わせの電話が入ります。

利用客の邪魔にならない時間を見計らって草刈りを行ったり、場内の管理を行ったり。取材中も「トイレの水が止まらない」と連絡があり、駆け付けます。「はい、これでOK」。息つく暇もありません。

 

それでも源野さんは、頻繁に利用客に声をかけています。自然の中でキャンプを楽しんでいるか、気になるからです。

 

3回目の利用という県外からの常連さんは「毎回話しかけてくれるので、こちらとしても声がかけやすい。源野さん、やさしいですよ」とお気に入りの様子。カレーライスを作る時は、火だねとなる杉葉集めも手伝い、子どもたちからは「優しい」と評判です。

 

家族連れが帰る際に、必ずやってもらっているのが山びこ!「ヤッホー」。「山びこをするとそれまでおとなしかった子も大きな声を出せるようになる」と目を細めます。

源野さんは後日必ず、利用客にお礼の手紙と写真を送ります。そうした心遣いからリピーターが増え、今では年間3500人ほどが訪れるようになりました。

◇   ◇   ◇

 

仙人のランチ。決して「霞を食べる」訳ではありませんが、25歳のころに胃がんを患い、胃を全摘している源野さんは、消化の悪いものは食べられません。夏のこの時期は、時間もなく、そうめんにとろろや生卵をかけて流し込みます。

 

源野さんは、同市北谷町谷地区の枝村、五所ヶ原出身。福井県内有数の豪雪地帯です。38豪雪をきっかけに住民が去り、村はなくなってしまいましたが、源野さんが幼いころは100人ほどが暮らしていたといいます。

 

かつてスキー場があった五所ヶ原で、源野さんの家は民宿を営んでいました。「昔の江戸時代にできた家だからいろりが一つしかなかったが、そこで煮炊きを全部した」「お客さんのも家族のもそこで煮炊きしていたから、そこでみんなが集まって団らんになった。特に山岳会の人は輪唱を楽しんでいたから、その輪に入って遊ばせてもらった」と往時を懐かしみます。

 

県外から訪れる大勢の客たちとの心の交流が今も忘れられないという源野さん。その思いが今の利用客との触れ合いにつながっています。

 

70歳を超え、管理人の仕事は体力的に厳しくなってきたという源野さん。それでも自然を楽しむ人たちの笑顔を見たいときょうもキャンプ場を守り続けています。

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