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遺作展~つながり~ 切り絵の師匠とある男性の物語(2017/04/20 19:25)

「遺作展~つながり~」。そう題した切り絵の作品展が敦賀市のプラザ萬象で開かれています。展示されている31の作品は、講師だった故増田妙子さんが、指導を受けていた人たちや近所の人たちにプレゼントした作品を集めました。

 

会場で増田さんをしのんで教え子たちが話します。「優しく教えてもらったことを思い出す。今でも生きていれば」「まさか帰った後に亡くなるなんて…」

 

増田さんは去年2月、教室を終えた直後に脳出血で倒れ、帰らぬ人となりました。享年83歳。生徒たちは先生の残した足跡を1人でも多くに伝えたいと、1年間かけて準備を進めてきました。

 

 

遺作展を発案したのが、教え子の一人で理容師の霜田悟さん(38)です。「先生が亡くなったことがショックで…。けれども絶対何か恩返しがしたい」。そう語る霜田さん。10年前に増田さんと出会うまでは、家から出る事もできずに苦しんでいた過去を持っています。「強く自分を責め立てて、もう怖くて怖くてしかたがない。自分の居場所が狭まっていた」

 

霜田さんは小学校の頃、空手の全国大会に出場するほどの活発な少年でした。しかし徐々に大人を拒絶するようになり、中学2年生になってからは不登校に。

 

外出する機会はほとんどなくなった霜田さん。唯一の心の支えは絵を描く事でした。そんな時、偶然訪れた「切り絵展」で講師の増田さんと知り合います。「先生は、自分と真逆で、アクティブで常に前を向いている。ちょっとした不安も気にしないという人でした」。増田さんの人柄に魅了された霜田さん。切り絵教室に通うようになり、合同で作品展を開くまでになりました。

 

霜田さんには、忘れられない出来事があります。

展示会の準備で裏方の仕事をしていた時のことです。「霜田君ありがとう、と言ってくれて本当にうれしかった。『僕、居ていいんだ』って」。増田先生との”つながり”で、霜田さんは長年探し続けた「自分の居場所」を見つけたのです。

 

霜田さんは現在、増田さんの切り絵教室を受け継ぎ、代表という立場で作品づくりのアドバイスをしています。「責任を持つのはつらかった。けど楽しいんです今。生徒の作品ができると、自分の作品ができるより楽しい」。

人生を変えてくれた先生への恩返し。「切り絵って切ってるけど、全部つながっている。だからつながりなんです」。

 

遺作展~つながり~は、23日(日)まで、敦賀市のプラザ萬象で開かれています。

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