番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

潰瘍性大腸炎について

今日のドクター

日本消化器病学会認定専門医
野村 能元 先生

病気説明

潰瘍性大腸炎というのは、あまり聞いたことが無いかも知れないのですけど、大腸の粘膜に炎症が起こり、それによって下痢や血便といった症状が現れる病気で、今のところはっきりした原因というのは分かっていない病気です。比較的若い方に発症していますし、免疫の異常や遺伝的な事が関係しているのでは無いかなとも考えられていて、国の指定難病になっている病気です。

意外と知らない?対処法
食事制限が必要になります
潰瘍性大腸炎は大腸に刺激を与えないように、食事制限が必要になってきます。状態が悪い場合は絶食によって食事を完全に制限をする必要がある場合もありますが、症状が落ち着いている、いわゆる寛解期には、そこまで厳しい食事制限をする必要もありませんし、症状が落ち着いている寛解期を長く維持出来るように薬などで症状をうまくコントロールをする事が大事です。
再発しやすい病気です
潰瘍性大腸炎は完全に治すことは難しく、再発…再燃といいますが、再燃をしやすい病気です。症状が落ち着く寛解期が続くと『治った』と思って治療を止めてしまう方がいます。潰瘍性大腸炎は寛解期と再燃を繰り返す病気ですし、定期的に病院を受診し、寛解期を持続させる維持投与を行っていると、寛解期も長く維持させる事につながりますから、症状が落ち着いても、定期的に受診をして欲しいと思います。
まとめ
再燃を繰り返す事によって大腸がんになってしまうリスクもありますから、下痢や血便が定期的に繰り返すような症状がある場合には、病院で検査を受けて欲しいと思います。
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