番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

前立腺肥大症

今日のドクター

福井県泌尿器科医会
武田匡史先生

病気説明

前立腺肥大症とは男性の膀胱の下にある前立腺が大きくなり尿道を圧迫する事で、いろいろな排尿障害が出る病気です。
前立腺は膀胱の下にあり、クルミほどの大きさの臓器で、精液の一部を作っています。
前立腺の中心には尿道が通っており、内側の組織が肥大する事で尿道を圧迫し、尿が出にくい、残尿、頻尿などの症状が現れます。放置すると尿閉という尿がまったく出ないという事にもなります。50歳をすぎると前立腺肥大症の頻度も増加しますので、おかしいと感じたら医師に相談して下さい。

意外と知らない?対処法
前立腺がんとは関係がありません
前立腺肥大症は放置するとがんになると思われる方もいますし、前立腺肥大症の治療後は前立腺がんにならないと思われる方もいるのですが、前立腺肥大症と前立腺がんは互いに関係がない病気です。
前立腺肥大症は前立腺の内側が肥大する病気で、がんは外側に出来やすい病気であり、放置するとがんになると言うのは間違いですし、前立腺肥大症の治療をしたからと言ってがんにならないと思われるのも間違いです。
前立腺がんでは、尿道を圧迫するというような症状が現れにくいという事がありますので、健診を受けて早期発見をしましょう。
生活に支障がなければ治療は必要ありません
前立腺肥大症は全て治療が必要というわけではなく、実際に治療をされるのは全体の4分の1程度の方です。
治療が必要かどうかは、本人の『生活の質』が低下しているかどうかが重要です。おしっこが途中で途切れてしまう人、おしっこが出るまでに時間がかかる人、夜寝ている間に5回も6回もトイレに行く人は、治療が必要かどうかを判断するためにも、一度は病院を受診すると良いでしょう。
まとめ
排尿に関するトラブルは一般的なものです、単に年齢のせいだけと決めつけず、治療が必要か見極めるためにも、医師に相談するようにして下さい。
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