番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

乾燥肌対策

今日のドクター

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
横田日高先生

病気説明

私たちの皮膚は、表皮や角質層など非常に薄い層から出来ており、これらが、水分保護や、刺激、微生物などから守る、バリアのような働きをしています。
通常、角質層は表面の油分によって、皮膚の水分が蒸発するのを防いでいますが、加齢や入浴による影響で油分が減って、バリア機能が低下し、外的刺激を受けやすい状態になってしまいます。この状態がいわゆる乾燥肌と呼ばれる状態です。

意外と知らない?対処法
体のこすり過ぎに気をつけましょう
入浴によって体を清潔に保つことは、乾燥肌対策にとっても非常に良い事と言えますが、皮膚の表面を強くこする事で、逆に刺激を与えてしまうことは良くありません。
また、体を強くこする事で、皮膚表面の油分を落としてしまい、返って乾燥肌が悪化し、さらに刺激が強くなる、という悪循環を起こしてしまいますので、体を洗うときは、なるべく刺激にならないように洗うようにしてください。
特に日本人の多くの高齢者では、タオルで体を必要以上にこすって洗う習慣を持つ場合があるため、体を洗うときにもナイロン素材のものよりも、刺激の少ない素材を使うと良いでしょう。
保湿剤は入浴後すぐにつけましょう
入浴により、一時的に皮膚の水分量は増えますが、入浴後は皮膚から急速に水分が蒸発していき、わずか数十分で元の乾燥状態に戻ってしまいます。そのため、保湿などのスキンケアは入浴後すぐに行うようにしてください。
乾燥肌対策として、保湿剤は塗ったところがテカテカと光るくらいで、ティッシュが軽くひっつく程度が適量と言われています。
また、加湿器などで室内の湿度を適度に保つ、刺激の少ない肌着を着用する、爪を短く切っておく、など、皮膚に刺激を与えないよう注意すると良いでしょう。
まとめ
お話したように、乾燥肌の対策は、日頃のスキンケアが大切です。
まずは市販の保湿剤でスキンケアを行い、赤くなったりかゆくなったりして湿疹になってしまった場合には、皮膚科医に相談するようにしましょう。
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