番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

変形性頚椎症ってどんな病気?

今日のドクター

日本脳神経外科学会専門医
藤沢弘範先生

病気説明

変形性頚椎症とは、加齢や老化によって首の骨や椎間板がつぶれて後ろに飛び出し、背骨の中にある神経を圧迫することで痛みを生じる病気です。首の筋力が衰えると起こりやすくなりますし、仕事などで長時間下を向く姿勢をとり続ける事でも起こりやすくなります。首の痛みだけでなく、手のしびれや、足のしびれ、歩行障害などの自覚症状がある場合は専門的な診察を受けるようにしてください。

意外と知らない?対処法
変形性頚椎症と診断されてすぐは安静にしていましょう
変形性頚椎症と診断されてすぐは、いわゆる急性期の状態で、痛みやしびれといった症状がありますから、運動は避けて、安静を心がけてください。変形性頚椎症の初期には、安静やお薬による治療、保存療法が大事ですから、痛みを我慢して首を回す、引っ張るなどはしないほうが良いです。ただ、症状が落ち着いてきたら、予防の意味でも適度な運動は大切で、首の筋力を上げるために首を意識した運動をすると良いでしょう。
枕の高さにも注意が必要です
枕を高くして寝ている人は、首の骨が前に倒れている状態、すなわち起きている時で言う『常に下を向いているような姿勢』をとっていることになりますから、首に負担をかけないよう、枕は低いほうが良いです。また、変形性頚椎症の予防には机や椅子の高さを調整して、下を向きすぎないようにする事も大事ですし、運動は首の筋肉をまんべんなく鍛える意味で、水泳が効果的です。他にも簡単にできる運動として、首に力を入れ、頭を抑えた手で反対方向に力を加える、といった等尺性の運動も効果的です。
まとめ
変形性頚椎症は歳とともに起こりやすくなる病気ですが、両方の手がしびれる、足にも症状がある、といった自覚症状がある場合には病院で詳しい検査を受けると良いでしょう。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

過去の放送

PAGE TOP