番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

脂質異常症

今日のドクター

日本内科学会認定医
勝田裕子先生

病気説明

脂質異常症とは生活習慣病のひとつで、血液中の脂肪分が増えすぎて、血液がドロドロになっている状態のことです。この状態を放置すると、増えた脂肪分が血管の壁にたまって動脈硬化を起こし、少しずつ血の巡りが悪くなり、やがて心筋梗塞や脳梗塞などの恐ろしい病気を引き起こしてしまいます。脂質異常症は全く症状が無く、心筋梗塞や脳梗塞になって初めて事態の重大性に気づくことも少なくないので、健康診断などの血液検査で異常を認めた場合には、病院で詳しい検査を受けるようにしてください。

意外と知らない?対処法
植物性の油をとり、とり過ぎには気をつけましょう
動物性の油はコレステロールを上げてしまう働きがあるので、脂質異常症とくに悪玉コレステロールが高い方では、動物性の油より植物性の油の方がよいといえます。肉や乳製品などの脂肪、おもに常温で固形のものは悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化を促してしまうので注意してください。オリーブオイルやごま油など、植物性の油は、悪玉コレステロールを減らし血液を固まりにくくしますが、植物性の油もとりすぎるとカロリーオーバーとなり、動脈硬化につながってしまいますので、注意するようにしてください。
「ながら運動」でも効果があります
運動は、時間を作ってウォーキングやジョギングなどをしなくてはいけないと思われる方も多いと思いますが、テレビを見ながらや家事をしながらの、いわゆる『ながら運動』でも十分効果があると言えます。もちろん、ウォーキングやジョギングなどが出来る時間があるなら一番良いのですが、時間を作ることが難しい方は、日常のちょっとした動きを工夫して、運動を意識した動きを取り入れると脂質異常症の予防にもよいでしょう。
まとめ
血液中の脂肪分が多く、血液がドロドロの状態を放置していると、動脈硬化をおこし、心筋梗塞などのリスクが増えてしまいますので、予防を心がけ、健康診断などで異常が見つかったら病院で検査を受けるようにしてください。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

過去の放送

PAGE TOP