番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

高齢者に多い床ずれ

今日のドクター

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
横田日高先生

病気説明

床ずれとは、長時間、同じ体位をとり続けることで、同じ部位が圧迫され続け、血の巡りが止まって、酸素が行き渡らなくなることで生じる病気です。ひどくなると、皮膚の細胞が壊死してしまうこともあります。通常、寝ていても、圧迫を避けるために自然と寝返りをしますが、寝たきりや、まひのある方の場合は、自分で寝返りをする事ができず、床ずれが起きやすくなってしまいます。床ずれは圧迫されやすい部位に出来やすいので、介護をする方などが定期的に体位変換をして、予防を心がけてください。

意外と知らない?対処法
2時間ごとの体位変換が大事です
床ずれを予防するためには、長時間、圧迫が起こらないように、定期的に体位変換をしてあげなくては行けませんが、体位変換は2時間ごとの間隔で行う必要があります。寝ているときに圧力が最もかかる、腰の仙骨部分には、100~200mmHgの圧力がかかっており、2時間を超えると200mmHgよりも弱い圧迫でも、壊死する可能性が高くなっていきます。そのため、介護をする方も2時間を目安に体位を変えてあげるようにしてください。
傷口を乾燥させることはよくありません
以前は、傷口は乾燥させる方が治りは早いと考えられていましたが、傷口は乾燥させるよりも、適度に湿度を保った方が良いとされていますので、傷口はワセリンなどで適度に湿らせると良いでしょう。床ずれは、寝たきりの方が自分で気づくことは出来ないので、介護の方が注意し、もし、圧迫されていた部位が赤くなっていて、時間がたっても元に戻らない場合には、医師に相談し、適切な治療をしてください。赤くなったところを放置して、皮膚が壊死してしまうと、外科的に皮膚を切除しなくては行けなくなってしまうので注意してください。
まとめ
最近は、ベッドの改良や、介護における知識も上がってきたので、床ずれ自体、減ってはきていますが、高齢者などの介護には床ずれの知識を持ち、気をつけてあげるようにしてください。
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