番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

長引く咳には要注意!ぜんそくについて

今日のドクター

日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
菅野貴世史先生

病気説明

ぜんそくとは、肺への空気の通り道である気道の慢性の炎症により、気道が過敏となり、ダニやカビ、樹木の花粉、タバコの煙、気温差などに反応して、気道が収縮し、ヒューヒューゼーゼーといった喘鳴や、呼吸困難、および、咳の発作を起こす病気です。
ぜんそくは、ひどくなると、気道が非常に細くなることによって、息が吸えない、はけないといった状態となり、命に関わる危険性も出る病気です。

意外と知らない?対処法
大人になってから、ぜんそくを発症する事があります
子どもの頃のぜんそくは、ダニやハウスダストといったものに対してのアレルギーが原因となりますが、大人になってからも、これらのアレルギー以外に、風邪やストレスなどによって、気道に炎症を起こしてぜんそくを発症することがあります。
特に高齢者の場合、重篤な状態になる事もありますので注意してください。高齢者は、もともと気管が細い状態となっており、そこにぜんそくが加わって呼吸困難となり、最悪の場合、命に関わる危険性が出てきます。
日本では、年間約2000人の方がぜんそくで亡くなっており、その多くが高齢者ですから、注意するようにしてください。
長引く咳に注意しましょう
ぜんそくと言うと、激しい咳といった、風邪の咳とは違うイメージがあるかもしれませんが、大人になってからのぜんそくは、風邪の咳と見分けが付かないことがほとんどです。『咳がなかなか治らない』といった場合は注意するようにしてください。
また、ぜんそくによる咳は、日中よりも夜間にひどくなる傾向があり『寝ているときに激しい咳で目が覚める』といった場合も注意すると良いでしょう。
まとめ
ぜんそくは大人になってからも発症しますので、咳がなかなか治らない場合には、お近くの医療機関を受診することをお勧めします。
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