番組紹介
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多くの子どもに発症する急性中耳炎について
2015.09.21(月)放送
今日のドクター
日本耳鼻咽喉科学会 福井県地方部会
木戸口正典先生
病気説明
急性中耳炎とは、細菌やウイルスが鼓膜の奥にある中耳に入り、炎症を起こす病気です。風邪を引いたときに起こりやすく、主な症状は発熱や、耳が痛む、耳だれが出る、耳鳴りや難聴などです。小学生低学年の頃までの子どもがかかりやすい病気なので、家族の方が注意して上げるようにしてください。
意外と知らない?対処法
- 急性中耳炎は冬に多い病気です
- 急性中耳炎は、風邪などのウイルスが中耳に入ることで発症する事が多いので、風邪のひきやすい冬の方が急性中耳炎も多くなります。急性中耳炎は耳の外側から感染する事もありますが、鼻や喉のウイルスが耳管を通り中耳に入り炎症をひき起こすことが多いです。小さいお子さんは、発達が未熟なため、この耳管が大人よりも短く太く、急性中耳炎にかかりやすいと言えます。鼓膜の奥に膿がたまることで、耳の痛みや、水がたまったような『聞こえにくさ』というのを感じますし、急性中耳炎から、髄膜炎や内耳炎など重い病気になる事もありますから、注意するようにしてください。
- 急性中耳炎は予防が出来ます
- 急性中耳炎は風邪のウイルスから発症することがほとんどなので、風邪を予防することで急性中耳炎を予防する事が出来ると言えます。生後半年頃までは母親の胎盤から移った免疫グロブリンという抵抗力がありますが、そこから小学生になるまでは、自分で抵抗力を身につけていく未熟な時期なので、風邪を引きやすく、予防を心がけて上げると良いでしょう。急性中耳炎にかかってしまったら、薬が必要になることもあり、膿がひどい場合は鼓膜に穴を開けて膿を出すこともあります。しっかり治すことが大事なので、薬はしっかり飲む、きちんと通院をする、というのを心がけてください。
- まとめ
- お話し致しましたように、急性中耳炎は放っておく事で重症化してしまうこともあるので、痛みや耳だれといった症状があったら、耳鼻科を受診すると良いでしょう。
過去の放送
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