番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

腸閉塞について

今日のドクター

日本消化器外科学会専門医
大西顕司先生

病気説明

腸閉塞とは、その名の通り、腸が閉塞、つまり腸が詰まって腸の内容物の通過障害を来した状態の事です。
腸が詰まる原因はいろいろとあるのですが、食事の塊、胆石や腸石などの異物、手術後の腸管の癒着、また、腸管の麻痺や痙攣による腸閉塞というのがあります。
症状は腹痛やおう吐、おならや便が出なくなったり、お腹の張り、といったことが現れます。

意外と知らない?対処法
高齢の方に多い病気です
腸閉塞で最も多いのは開腹手術をした後に腸管が癒着する事で起こる、術後の腸閉塞なんです。その為、高齢の方ほど、手術歴があるので腸閉塞も起こりやすくなります。
手術後すぐにだけ腸閉塞が起こるわけではなく、手術後10年20年たって腸閉塞になる事があります。ただし、若い方は腸閉塞にはならないというわけでは無く、手術歴が無いにも関わらず、腸がねじれて血流障害を起こす絞扼性(こうやくせい)腸閉塞という危険な腸閉塞になる事もありますので、症状を感じたら風邪や便秘と勘違いせず、病院を受診して欲しいと思います。
腸閉塞は自然には治りません
腸閉塞は一般的に自然に治ることはありません。食事などが一時的に詰まっただけで自然に改善するという事はありますが、最悪の場合、命に関わるような絞扼性腸閉塞という事もありますので、必ず病院で検査を受けるようにしてください。
病院では問診やX線検査で腸閉塞を判断しCT検査で緊急手術が必要かどうかを判断します。手術が必要で無い場合は、絶食などにより保存的治療を行う事で、数日でよくなります。
腸閉塞は単なる『おなかの風邪』と思われる場合が多いのですが手術が必要になってくる場合もあるので、放置せずに必ず病院を受診して欲しいと思います。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
PAGE TOP