番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

消化器の不調から来るむくみについて

今日のドクター

日本肝臓学会専門医
真田 拓 先生

病気説明

多くの人が悩んでいる『むくみ』ですが、『むくみ』とは、体液のうち細胞組織の間の液体が病的に増加した状態で、医学的には『浮腫』といいます。『むくみ』は局所的なものから全身的なものまであり、その原因も腎臓・心臓・内分泌の病気、血管やリンパの傷害、炎症や栄養状態、薬物など様々です。今回は消化器の不調から来る『むくみ』についてお話をしようと思います。

意外と知らない?対処法
むくみは肝臓の状態の目安になります
肝臓に異変がある場合には『むくみ』が生じることがありますので『むくみ』は、肝臓の状態を見る、一種の目安になると思って良いと思います。肝臓では水分を血液の中に留めるアルブミンという蛋白を作っていますが、肝臓の働きが低下するとアルブミンがあまり作られなくなり、アルブミンが減少して、血液の中に水分を保持することが出来なくなる事で、水分が血管外に滲み出て『むくみ』として現れることがあります。もともと肝臓の機能が弱っている人に『むくみ』が現れた場合は要注意ですし、『むくみ』が長く続く場合には、一度病院で検査を受けてほしいと思います。
異常なむくみが続くと体重が増えます
消化器の不調だけではなく、『むくみ』全般に言えることですが、異常な『むくみ』があると、滲み出た水分を体外に排出することができず、水分がどんどん溜まっていきますので、体重は異常に増えていくことがあります。心臓の不調なら息苦しかったり、腎臓なら排尿が減ったりと自覚症状もありますが、肝臓は沈黙の臓器と言われるくらい自覚症状というのは出にくいので、気になる『むくみ』がある場合は医師に相談をしてほしいと思います。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
PAGE TOP