番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

循環器の不調から来るむくみについて

今日のドクター

日本循環器学会
専門医指導医
藤野晋先生

病気説明

多くの人が悩んでいる『むくみ』ですが、『むくみ』とは、体液のうち細胞組織の間の液体が病的に増加した状態で、医学的には『浮腫』といいます。『むくみ』は局所的なものから全身的なものまであり、その原因も腎臓・心臓・内分泌の病気、血管やリンパの傷害、炎症や栄養状態、薬物など様々です。今回は循環器の不調から来る『むくみ』についてお話をしようと思います。

意外と知らない?対処法
エコノミークラス症候群に注意しましょう
脚のむくみは、静脈の不調が原因となります。静脈には、血液が逆流しないように弁がありますが、ここに血栓ができたり、血液の流れが悪くなったりする事で、脚がむくみます。深部静脈血栓症、いわゆるエコノミークラス症候群は脚の静脈の不調が原因で起こる病気です。エコノミークラス症候群は脚の静脈にできた血栓が肺の血管に詰まって呼吸困難を引き起こします。長期間にわたってベッドで安静にしている方、妊娠している方、長時間水分が取れない方などに起こりやすいので、足をこまめに動かしたり、適度な水分をとったりして、予防を心がけるようにしてください。
塩分のとりすぎに気をつけましょう
塩分の成分であるナトリウムには水を体から排出させにくくする性質があり、塩分をとりすぎると、循環血液量が増加して心臓に負担がかかります。循環血液量が増加すると、肺に水がたまって息切れが生じたり、全身 特に脚にむくみが生じやすくなります。『むくみ』とひと言に言っても原因はいろいろありますが、体に負担をかけないように、塩分のとりすぎには注意してほしいと思います。
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