アナウンサー

12月12日(日)「考えましょう、がんのこと」

2010年12月14日

この日、敦賀市で
『みんなで知って考えよう、がんのこと
~がん検診の底力~「健康長寿ふくいの提言」』
というイベントが開かれ、私は司会を担当させて頂きました。

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まず、ご自身が子宮頸がんを患い、闘病。未だ後遺症に悩まされながらも
「早期検診とワクチンの普及」を訴え啓発活動を続ける女優の仁科亜希子さんが
「がんに打ち勝つ」と題して講演されました。
女性として、女優として、本来ならお話しにくいであろうプライベートなことまで
ありのままに語る姿に、胸が熱くなりました。
体験されたからこその言葉の重み・・・
会場の皆さんにも伝わったのではないでしょうか。

続いては、音楽を通して「ピンクリボン運動」などに取り組んでいらっしゃる、
三国町出身のシンガーソングライター・横田はるなさんの「がん検診啓蒙ライブ」。

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披露して頂いたのは、
★大切な人への想いを歌った「遺言」
★保育園の子供たちのために作曲し卒園式で一緒に歌ったという「たからもの」
そして、
★CMでおなじみの「story」の3曲。
心にじぃぃぃ…んと沁み込むような、透き通った歌声。
大・大・大好きな横田さんの歌をライブで聴けて、感激でした♪

そして、最後のプログラムは先のお二人にも加わって頂き、
「パネルディスカッション」です。

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医師の吉田先生・松田先生・
県の一戸健康増進課長に専門的なお話を頂きながら、
★がん―特に5大がんの動向
★子宮頸がんのワクチンを取り巻く現状と課題
★検診の受診率を伸ばすためには
などをテーマに議論しました。

 
死亡率が高まる一方で、伸び悩む「がん検診」の受診率。
それは―なぜ?
『ハズカシイから、怖いから、大変そう、痛そう、時間がない、
私だけは、大丈夫。。。etc』
でも実際は、そんなことはないんですよね。
私も毎年受けていますが、
女性特有のがん―乳がん・子宮頸がん・子宮体がんの検診だって、
簡単で、痛みもほとんどなく、ものの5分。
ほかのがんにしても検診はそんなに「重労働」ではありません。
国や地方自治体の「助成」だってあるのですから、
使わなければもったいないですよね。

「検診は症状が出る前でなければ意味がない」
家族や友達同士でもっともっと声をかけあって、
大切な人の命、自分の命、もっともっと大事に思って欲しいな、と思いました。

もちろん、そのためには情報発信や、受けやすい環境を作ることも必要です。
「関心のない人たちにいかに伝えるか」
検診や無料クーポンなどのPR、利用状況などの追跡調査など、
行政の更なる取り組み。
そして、私たち報道機関も、一過性にならないよう、
繰り返し繰り返し、お伝えしていかなければなりません。

本当に、
悲しく辛い思いをする人が1人でも減るように。
大切な人に悲しい思いをさせないように。

受けましょう、がん検診。
考えましょう、がんのこと。

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