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タイムリーふくい 戦後70年スペシャル『夫へ…115通の恋文』

2015年08月20日

この夏、終戦からちょうど70年を迎えました。

タイムリーふくいでも、「戦後を語り継げるか」と題して3週特集でお送りしています。

3回目の放送は22日(土)、『夫へ…115通の恋文』。

戦時中、大野市出身の軍人・山田藤栄さんが妻のしづゑさんと交わした恋文の束が、大切に保管されていました。「故郷の思い出」と力強い文字の表紙で綴られたその数、115通。

そこには、武勲より無事を祈る身重の妻の切なる願い、深い愛が込められていました。

太平洋戦争末期、大本営が本土防衛に注力する一方で、補給すら断たれた「忘れられた戦地」が数多くありました。そのひとつ、フィリピン・ミンダナオ島でおよそ1200人の大隊を率いた少佐・藤栄さん。

戦没者の9割が「餓死」という過酷な状況下を生き延び、抑留の後に復員したのです。

生き残った者にもなお、呵責と苦しみの戦後がありました。

当時の時代背景とは、待つ人の思いとは、戦争とは、戦後とは。

長い時を経て今に伝えられた「恋文」から、紐解きます。

放送:22日(土)午前10時から

【出演者】

★大野市出身、現在は神奈川県鎌倉市に住む

山田藤栄夫妻の長女 渡辺喜久代さん

 

★6年にわたり山田夫妻について取材し『115通の恋文』(扶桑社)を書籍化。

7月に全国出版した フリーライター 稲垣麻由美さん

★県内の戦没者を祀る県護国神社の禰宜 宮川貴文さん

 

今回の放送に際しては、私の母校・高志高校の先輩で

出版社・扶桑社の局長、小林孝延さんに多大なるご協力を頂きました!

そしてなんと…恋文を保管されてきた渡辺さんも同窓生という巡り合わせが。

縁が繋がる不思議をしみじみ感じました。

また、福井市内にお住まいの次女・智恵さんご一家にもとてもお世話になりました。

細やかなお心配りを是非とも見習いたい、素敵な姉妹です。心より感謝を…。

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