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敦賀市神楽町の気比神宮近くの裏路地に壊れた映画館がある。廃墟と化し、うかつに入ろうものなら天井からダニが降ってくる。その映画館にこびりつくように一軒のお好み焼き屋がある。幅1メートルほどの通路の奥が入り口。かつて映画館が盛況の頃はさぞかし繁盛していたに違いない。 |
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見廻り奉行が訪ねると、そこには人のよさそうなおかみさんと痩せたおじいさん。「ウチのタコ焼きを食べてみて!」とおかみさんは自慢の味を奉行に勧める。ナルホド旨い!気になるのは隣のじいさん。特注の野菜炒めをこぼしている。こぼした野菜炒めを嫌な顔ひとつしないで拾ってゴミ入れに放っているのはおかみさん。「老いさらばえた恋仲か?」チラとじいさんを見る奉行。その時じいさんが重そうな口を開いた。
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| 映画跡にくっつくようにお好み焼き屋 |
「ウチのタコ焼き食べてって!」 |
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「体が思うように動かんのでねえ。」病を患い器用に手足が動かないらしい。「ここは昔からの常連でね、おかみさんはわたしがお好みをこぼしても何にも叱らんよ。だからいつもここに来ておるんですよ。」ナルホド。さらにおじいさん。「私は接骨院を開いておってね。たいていのツボは心得ておるんだが、この病だけはね…。やっかいでね。背中に針を打たんといかんのだよ…。なかなか背中に打つのはむずかしくてね…」。ナルホド!これが接骨医の弱点なのか!(平成8年7月1日放送/ロケ地/敦賀市)
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