自然が美しい高浜町。この場所で、都市と地方を掛け合わせ、新しいものを生み出そうとしている女性がいます。小口彩子さんです。「海と山の自然が調和し、人のあたたかさがある町」と、高浜町の魅力を話す小口さんからは、地元愛があふれています。

　そんな小口さんが今年オープンさせたのが、地域活性化のための拠点となる共同スペース「Kanbey.Lab」。元民宿を改装した、旅先や休暇先でテレワークするワーケーションの拠点です。

　小口さんが目指すのは、人と人がつながることで、新しいものが生まれる場所。そのため大勢の人が各々の仕事のために集まる「コワーキングスペース」と呼ぶには違和感があると言います。そこで名付けたのが「コクリエーションスペース」でした。

　地域課題の解決は、地元の人だけでは難しいが、高浜町を訪れた人と一緒なら解決できる。以前からそう考えていた小口さん。都市の人と地元の人がつながることで、新たな仕事や新たな作品を創造でき、地域活性化につながる。「コクリエーションスペース」には、そんな期待が込められています。

　住んでいる場所の制約を受けない時代だからこそ、都市と地方の交流が可能だと考えている小口さん。高浜町の地域課題解決に向けた関係づくりができ、都市の人にとって自分の新しい面を見つけ、新しい仕事のやり方を見つけられる、そんなウィンウィン（Win-Win）の関係が生まれる場所を目指しています。

　「コクリエーションスペースKanbey.Lab」はできたばかり、これからどのようにコーディネートしていくのか、小口さんの挑戦は続きます。