坂井市三国町にある民族音楽屋「ココペリ」が、笏谷石を使い、オリジナルの岩笛を作りました。

（岩笛・・・日本最古の笛と言われる楽器）

今回は、民族楽器の魅力と、三国湊町を盛り上げようと店舗を開いた店主の想いを紹介します。

世界の様々な民族楽器を取り扱う店が、2021年3月、坂井市三国町にオープンしました。

その名も「民族音楽屋ココペリ」です。

店主の堀健一さんは、開店するにあたり、地域の魅力を発信できるオリジナルの楽器を製作しました。

作ったのは、岩笛と呼ばれる石に小さな穴を開けたもの。

材料に選んだのは、福井県特産の笏谷石で、三国の湊町が北前船の交易で栄えた象徴とされている石です。

岩笛とは、日本最古の笛と言われ、縄文時代の遺跡からも発見されている民族楽器です。

本来は自然現象で穴が開いた小石がそのまま楽器になるのですが、

堀さんはこれを笏谷石で人工的に穴を開けて作りました。

堀さんが民族楽器店を始めたのは、民族楽器の魅力を伝いたい想いから。

民族楽器の音階は、ドレミとは限らず、楽譜を読めなくても演奏できることや、鳴らし方のルールがなく、簡単な技術で演奏できることが魅力だと言います。

また安価に手に入ることも魅力のひとつで、堀さんは気軽に始めてほしいと考えています。

「ただ民族楽器を売るだけの店にはしたくない」という堀さん。

店が文化の発信地になって欲しいと、地元企業と協力して楽器製作をしたり、障がい者アートの展示を始めたり、様々な取り組みを始めています。

「いろんな人が遊びに来る感覚で店に来てもらえたら、この三国湊界隈がもっともっと盛り上がる」と、

堀さんは気軽に立ち寄れる場所を目指しています。