海と日本プロジェクト 越前がにのひみつ|福井テレビ

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海と日本プロジェクト 越前がにのひみつ

福井のたからもの「越前がに」のひみつをさぐろう!

 

福井県の冬の味覚といえば「越前がに」。どうやって獲られているのか、なぜおいしいのか、その秘密を探ってみよう!

 

 

 

1. 越前がにはどこに住んでいるの?
越前がには、福井県の沖合(おきあい)約40km、水深200〜400mの深い海に住んでいます。
大陸棚(たいりくだな): 福井の海は、岸から少し離れると急に深くなり、カニが住みやすい平らな場所(大陸棚)が広がっています。
近さのメリット: 漁場(ぎょじょう)が港から近いため、獲ったカニを新鮮なまま運ぶことができます。

 

2. どうやって獲るの?「底引き網漁(そこびきあみりょう)」
カニ漁には、大きな網を海の底に沈めて、船で引いてカニを捕まえる「底引き網漁」という方法が使われます。
漁の期間: 毎年11月6日から3月20日までと決まっています。
せいこがに(メス): 11月6日から12月31日までの短い間しか獲れません。

 

3. カニを守るための「ルール」
ずっとカニが獲り続けられるように、漁師さんたちは大切な資源(しげん)を守る工夫をしています。
大きさの制限: 甲羅(こうら)の幅が9cmより小さいオスや、まだ子供のメスは獲らずに海へ返します。
網の工夫: 小さなカニが逃げ出せるように、網の目を大きくしています。
ブランドの証: 福井で獲れた本物の証として、オスのハサミには「黄色いタグ」が付けられます。

 

4. 漁師さんの工夫と情熱
鮮度(せんど)が命: 競り(せり)にかける直前まで、カニを冷やして元気な状態に保っています。
最高級「極(きわみ)」: 越前がにの中でも、特に大きくて重い最高品質のものには「極」という特別なタグが付けられます。

 


💡 考えてみよう
越前がにに「黄色いタグ」を付けるのはなぜでしょうか?
小さなカニを海に逃がしてあげるのは、どうしてだと思いますか?

 

 

福井のたからもの「越前がに」の歴史

 

みんなは、福井県でとれるとっても有名なカニ、「越前(えちぜん)がに」の歴史を知っているかな?
なぜこんなに有名になったのか、その歴史やヒミツをいっしょに勉強してみよう

 

 

1. 「ズワイガニ」ってどういう意味?
越前がには、じつは「ズワイガニ」という種類のカニなんだ。 「ズワイ」という名前の由来(ゆらい)は、漢字の「楚(すわえ)」からきているよ。「すわえ」とは、「まっすぐな枝(えだ)」という意味。カニの細長い足が、木の枝に似ていることからそう呼ばれるようになったんだね。

 

2. 江戸時代から人気だった!
今から約300年前の江戸時代の本にも、福井の特産品として「カニ」の名前が登場するよ。そのころから「手に入りにくいこともある」と書かれるくらい、みんなに愛される特別な食べ物だったんだ。

 

3. 天皇(てんのう)陛下へのプレゼント
明治時代(約120年前)、福井県に皇太子(こうたいし)さまが来られたとき、当時の知事さんが「福井のカニはとってもおいしいので、とれる時期になったら届けます」と約束したんだ。 それ以来、福井県は全国でゆいいつ、毎年皇室(こうしつ)に越前がにを献上(けんじょう)しているんだよ。

 

4. 「黄色いタグ」はブランドのしるし
お店で売っている越前がにの足には、「黄色いタグ」がついているのを見たことがあるかな? これは、「これはまちがいなく福井県でとれたおいしい越前がにですよ!」という安心・安全のしるしなんだ。平成に入ってから、他の場所でとれたカニと区別するために始まった工夫なんだよ。

 

5. 超(ちょう)レア! 幻のカニ「極(きわみ)」
平成27年には、越前がにの中でも特大で最高級のものだけが選ばれる「極」というブランドが誕生したよ。
• 重さが1.3kg以上
• 甲羅(こうら)の幅が14.5cm以上 など、とってもきびしいルールをクリアしたカニだけで、全体のごくわずか(0.5%未満)しかとれないんだ!

 


💡 まとめクイズにちょうせん!

問1:ズワイガニの「ズワイ」の由来は何かな?
① 走るのが速いから
② 足が「まっすぐな枝」に似ているから
③ 砂(すな)の中にいるから

問2:越前がにのブランドを証明する「タグ」の色は何色?
① 赤色
② 青色
③ 黄色

 

 

福井のたからもの「越前がに」を守る取り組み

 

福井県の冬の味覚といえば「越前がに」。
でも、このおいしいカニをこれからもずっと食べ続けるためには、大切な「守るための取り組み」が行われていることを知っているかな?

 

 

1. 越前がにが育つには「10年」かかる!
ふつうの魚は、生まれてから食べられる大きさになるまで約2年ですが、越前がにが卵を産めるようになるまでには、なんと10年以上もかかります。カニは脱皮(だっぴ)をくり返して大きくなりますが、大人になるまでに10回以上も脱皮が必要だからです。
もし、一度にたくさんとりすぎてしまうと、カニの数がもとに戻るまでには、とても長い時間がかかってしまいます。実際、むかしカニが減ってしまったときは、数がもどるまでに20年もかかりました。

 

2. どうやってカニの数を調べているの?
水産試験場では、1年をかけていろいろな方法でカニの調査をしています。
• トロール調査: 調査船「福井丸」で網を引き、カニがどこにどのくらいいるか調べます。
• 水中カメラ・ドローン: 海の中を撮影して、カニの様子を直接観察します。
• 操業日誌(そうぎょうにっし): 漁師さんに、どこでカニがとれたか、小さいカニがどこにいたかをデータで送ってもらいます。

 

3. 「MSY(最大持続生産量)」を目指して
水産試験場が目指しているのは、「MSY(えむえすわい)」という目標です。 これは、「将来もずっととり続けることができる、最大の量」という意味です。
「たくさんとりたい」「たくさん食べたい」という気持ちも大切ですが、カニがいなくならないように、ちょうどいい量を調べて漁師さんに伝えるのが、水産試験場のとっても大切なお仕事なのです。