勝山にこども食堂を｜福井テレビ

勝山市の商業施設「サンプラザ」では、毎週土曜日に大勢の子どもたちが訪れ賑わいを見せています。子どもたちのお目当てはサンプラザで開かれている「こども食堂」。地域のボランティアスタッフが中心となって作ったおいしい料理が提供されていて、子どもも大人も和気あいあいとした雰囲気の中で食事を楽しんでいます。

この場所を開いたのは、去年12月に勝山市の地域おこし協力隊に着任した西谷咲希さんです。看護師をしていた西谷さんは、去年発生した能登半島地震の災害支援ボランティアに参加。その際に高齢者たちの二次避難先として勝山市が受け入れをしていたのをきっかけに、初めて勝山市を訪れ生活をはじめました。

最初は不安もあったと話す西谷さんですが、地域の人たちが積極的に西谷さんたちを支援してくれたことで勝山市の温かさを感じ、徐々に勝山市の事が好きになったそうです。そして、好きになった勝山市でお世話になった人たちへの恩返しがしたいと思った西谷さんは、地域おこし協力隊に応募し地域の活性化に取り組み始めました。看護師時代から「孤独や孤立」を減らすために何ができるかを考えていたという西谷さんは、協力隊として地域の人たちが自然と足を運びたくなるような「居場所づくり」に挑戦しています。

その第一歩となった「こども食堂」には毎週大勢の人たちが集まり、中には毎週来ることを楽しみにしている人たちもいるそうです。そんな西谷さんは夏祭りや映画上映のイベントなど人が集まる企画を構想中。勝山市を盛り上げる取り組みはまだ始まったばかりです。