Uターンして宿作り｜福井テレビ

越前市・武生駅から歩くこと約5分。駅前の商店街の一角にゲストハウスが誕生しました。「YAWNYAWN（ヨーンヨーン）」と名付けられたこの場所は、1日に3組限定の宿。「くつろぎ」をテーマに個性あふれる部屋が用意されています。

「ＷＡＴＣＨ」と名付けられた部屋にはプロジェクターがあり、大画面で映像を楽しみながらゆったりと過ごすことができます。また、「ＬＩＳＴＥＮ」には約40枚のレコードが用意され、その日の気分で好きな音楽を聴きながらくつろぐことができます。この部屋は、レコードに触れたことがない若い世代に人気だといいます。

フロントにはカフェ＆バーが併設、コーヒーやお酒などが提供され、宿泊客だけでなく地域の人たちも利用することができ、新たな憩いの場としても活用されています。この宿を営むのは、地元にUターンした高山祐香さんです。高山さんは大学を卒業後、リゾートホテルに就職。その経験を基に地元・武生で自身の宿をオープンさせました。

高山さんが宿作りに取り組むようになった原点は大学生の頃の経験。東京のある商店街の活性化に取り組んでいた高山さんは、商店街に地元の人だけでなく、外からも様々な人たちが訪れて交流している様子を見て「活気のある商店街があれば、地元に戻りたいと思う若者も増えるのでは」と考えるようになったそうです。

中でもゲストハウスは、宿泊客同士や地域の人たちとの交流が生まれ、地域を盛り上げるきっかけにもなると思ったことで、取り組み始めたといいます。「YAWN」は英語で「あくび」という意味。「あくびが出るくらいゆったりとした時間を過ごしてほしい」という高山さんの思いが名前に込められています。