メガネと出会う店｜福井テレビ

アンティーク調の店内に、個性豊かなメガネがずらりと並んでいる「田中眼鏡本舗」。2001年に福井市で開業した眼鏡店です。「福井県産のメガネだけを販売する」のが店主のこだわりで、店主がセレクトした個性豊かなメガネフレームの中から、お気に入りの1本を見つけることができます。

「開業当時は外国製の安価なフレームが流通していたので、あえて高品質な福井県産のメガネにこだわった」と話すのは店主の田中昌幸さんです。田中さんは、お客さんにメガネを勧める時にはメガネの情報だけでなく、使われた技術や手掛けたデザイナーの個性など、様々な情報を伝えることにこだわりを持っています。

「様々な情報を伝えて選んだメガネは特別な1本になり、ずっと大事に使ってもらえる。」と田中さんは話します。そんな田中さんは、福岡県の出身。福岡の眼鏡店で働いていましたが、ある日「すごいメガネ屋さんになろう」と決意し、「メガネ産地として有名だった鯖江市に行けば、自身が目指すメガネ店の答えが出る」と思い福井を訪れました。

実際に鯖江のメガネづくりのち密さや工程の多さを目の当たりにして、「メガネについてもっと知りたい」と思うようになったといいます。通常の電話帳と違い5～6ページ以上メガネ関連のページがある福井の電話帳を持ち帰り、毎日眺める日々を送っていたという田中さん。居ても立ってもいられなくなり福井県に移住し、自身の店舗をオープンさせました。

24年続く田中眼鏡本舗のこれからの目標は「お客さんと一緒に歳を重ねていくこと」。開業時は20代だったお客さんが、今では孫を連れてくることもあるそうで、田中さんは「お客さん一人ひとりの人生に長く携われるメガネ店を目指していきたい」といいます。