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福井ー名古屋の「高速バス」が人気 ”うれしい悲鳴”の一方で”悩ましい問題”も

北陸新幹線が福井県内開業しましたが、不便になることもあります。北陸から関西・中京方面に向かう場合、これまでは特急「サンダーバード」や「しらさぎ」1本で行けましたが、3月16日からは敦賀駅で北陸新幹線から特急への乗り換えが必要になりました。大型連休を控え、人が混雑する中でスムーズに乗り換えができるか課題になっています。
    
その一方で、いま満席となる便が増えているのが福井と名古屋を結ぶ「高速バス」です。バスの運行会社を取材すると、うれしい悲鳴だけではなく、厳しい実情もありました。
           
田島アナウンサー:
「福井駅のバス乗り場では、名古屋へ向かう直通バスに列ができています。次々と乗客が乗り込んでいます」
    
運行するバス会社を取材すると、新幹線開業から1週間後の土曜日の予約状況は、午前中は満席となっています。
   
バス利用者:
「(バスを選んだ理由は)学生なので安いところで行かせようと…」
「(バスは」)安い、新幹線は高い」
    
福井鉄道や京福バスなど4社が運行している福井-名古屋間の高速バスを利用する場合は3600円。北陸新幹線と特急で移動した場合は、普通席で高速バスの約倍の6960円かかります。高速バスのメリットは安さだけではありません。
   
バス利用者:
「敦賀から乗り換えになる。帰りは新幹線にしようと思うが乗り換えが分からない」
「めんどくさいし、時間がかかる」
   
移動時間を比較すると、JRは北陸新幹線と特急を乗り継ぎ約2時間10分。高速バスでは2時間時間50分。40分ほどバスが遅いことになりますが「直通」というメリットが客の心をつかんでいます。
    
福井鉄道バス 惣宇利常務:
「春休みは、大学生が名古屋で新たな下宿先の準備のために利用することが例年増えているが、今年はそれ以上に増えていると感じる」
   
福井鉄道など4社は、福井と名古屋を結ぶ高速バスの需要増を見込んで、2023年12月、1日8便から10便に増やしました。一方でバス会社にとっては悩ましい問題もあります。運転手不足の問題です。
  
福井鉄道バス 惣宇利常務:
「路線バスやコミュニティバスなど、色んな委託を維持するために必要なバスの運転手は10人近く不足している状況」
  
高速バス以外にも、路線バスやコミュニティバスなどを運行する福井鉄道では、ドライバー不足は休日出勤などで対応しているそうです。
   
しかし、1日からドライバーの時間外労働に制限がかけられ、将来、高速バスの運行ダイヤの変更も避けられない状況にあります。高速バスの未来のために、公共交通の在り方が問われています。
 
福井鉄道バス 惣宇利常務:
「それぞれの市町に合った公共交通の在り方を今後見直していきたい。公共交通の生き残りのため、今後一つの大きな鍵になってくる」
            
鍵となる「公共交通の見直し」は市町によって状況が異なりますが、例えば「1日で1人、2人、3人の乗客しか乗らない路線バスをタクシー利用などに切り替えられれば、路線バスのドライバーを高速バスに回せて運行ダイヤを維持できる」とのこと。
 
利用客と公共交通機関の間に入るのは自治体で、この先の公共交通を守るためにも各自治体と運行会社の連携が欠かせません。        

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