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ガラス混入のニンジンは“県外産地”からの供給 対象産地の保健所に福井市が調査を依頼
福井市の学校給食でガラス状の異物が相次いで見つかった問題は、県をまたぐ広域的な動きに発展しています。福井市は25日、異物はニンジンに付着していたと見られると発表しましたが、市の保健所の調査によりますと、このニンジンはいずれも県外の産地から供給されていたことが分かりました。市の保健所は、納品ルートをある程度絞り込み、その産地を管轄する保健所に調査を依頼しています。
福井市によりますと、11月13日以降、福井市内の中学校と小学校あわせて3校に提供された給食で、相次いでガラス片やガラス状のものの混入が見つかりました。
また、26日には、福井市内3つの公立の保育園、こども園でも、ガラス片のようなものがニンジンに付着していることが確認されました。
保護者からは「異物で、子供にもし何かあったら怖い」「事前にチェックしてもらって安全なものを届けてもらいたい」「心配。原因をはっきりさせてほしい」と不安の声が上がっています。
福井テレビが、福井市を除く県内16の市町に確認したところ、同様の異物混入は発生していないということです。
福井市保健所は、最初の異物混入があった13日から26日までに、給食センターに3度の立ち入り調査を実施し、一連の異物混入問題の原因は、すべて県外産のニンジンとみています。
異物混入のルートは一つの地域に絞られていて、市は対象地域の自治体に調査を依頼しました。調査の日数はある程度かかるとしています。
また、市保健所は異物が付着したニンジンの状態も明らかにしました。給食センターのケースに保管されていた複数のニンジンの表面にガラスのようなものが付着していて、中には、深くめり込んでいるものもあったということです。ごく小さいものは目視では見逃してしまうおそれもありました。ただ、どのくらいの規模でニンジンへの付着があったかについては明らかにしていません。
福井市は、校内で給食を調理し提供する学校を含め、市内72の小中学校で当面の間、ニンジンの使用を控えて給食を再開しています。
現在、保健所が調査を進めていますが、いつどこでガラスのようなものが混ざったのか、異物混入問題の広がりはあるのか、子供たちが安心して給食を味わうためにも
一刻も早い究明が待たれます。
<福井市学校給食の異物混入問題 時系列>
11月13日:異物混入が発覚。保健所が立ち入り調査を行うも、原因を特定できず。
11月20日:2度目の異物混入が発覚。保健所が立ち入り調査を行い複数の食材に異物混入の疑いが浮上。
25日:給食センターでガラスが刺さったニンジンが複数見つかり、原因は県外産のニンジンと断定。同じ県外産のニンジンを保管していた3つの保育園、こども園でもガラス片のようなものがニンジンに付着していたことが発覚。
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