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「美浜町レイクセンター」2025年1月から町直営で再スタートへ 開業わずか1年足らずで指定管理者が撤退 【福井】
美浜町が観光の核として12億円余りをかけて整備し、2023年に開業した「美浜町レイクセンター」について、運営会社が赤字により撤退することを受け、町は2025年1月から町直営で再スタートを切ると発表しました。
28日、美浜町の戸嶋秀樹町長は定例会見で「美浜町レイクセンターは2025年1月から町が直営しリスタートを図る」とし、新たな指定管理者への移行を断念し、町が直接運営する方針を明らかにしました。
この問題は、美浜町レイクセンターの指定管理者「三方五湖DMO」が、乗客数が予想を下回ったため経営が困難だとして、開業から1年に満たない2024年2月、町に指定管理の取り消しを求めてきたことが始まりです。これを受け、2024年12月までは町が経費約2300万円を負担し、三方五湖DMOが運航を継続することになりました。
町は、2025年1月からの新たな指定管理者を公募しましたが、見つからず断念。町の直営に切り替えて運航を継続することを決めました。
美浜町レイクセンターは、2016年に民間会社による運航終了を受け、町が総事業費約12億4000万円で再整備。三方五湖DMOを指定管理者に指定し2023年4月に開業しました。三方五湖DMOは約10年間、指定管理料なしで運営する協定を結んでいました。
しかし、町によりますと、三方五湖DMOは新幹線開業直前の2024年2月、乗客数が予想を下回り経営が厳しいとして指定管理の取り消しを求めました。2023年の乗客数は、DMOが想定した半数以下の1万9000人でした。
開業1年に満たない中で指定管理者の運営会社が撤退し、町は財政支出を伴う直営を余儀なくされました。
町は12月補正予算案に2025年3月末までの人件費などの運営費、専門家による経営強化戦略策定などに約2300万円を計上。2025年3月までに戦略をまとめる方針です。
戸嶋町長は「認知度、魅力を伝えきれていないのが課題。経営戦略を強化してリスタートする」としていて、2025年3月までにまとめる戦略を踏まえた上で委託に向けた協議を進める方針ですが、今後、どう軌道に乗せていくか、難しいかじ取りが求められます。
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