ニュース
県内のニュース

福井アリーナ建設費「現時点で追加の費用負担に応じない」県が方針 経済界の収支計画見直し方針で最長1年の遅れが表面化
人件費や資材の高騰などを理由に最長1年間の計画の遅れが表面化した福井アリーナ。建設費が上振れした場合、県も福井市と同様に「現時点では追加の費用負担に応じない」方針であることが分かりました。
10日から始まった12月定例県議会の一般質問では、福井市中心部に建設が予定されている福井アリーナについて、経済界から105億円の整備費や収支計画を見直す方針が示され、その検討に最長で1年間かかることなどが取り上げられました。
県は「アリーナ構想は年間56億円の経済波及効果や交流人口の拡大が期待できる」などとし、あくまで事業の実現を図る考えを示しました。
西川交流文化部長は「今回の経済界からの報告は、地元からの声に丁寧かつ真摯に対応していきたいとの考えと受け止めていて、経済界の意向を尊重して、事業計画が取りまとめられるのを待ちながら、1日も早く計画が進むよう市とともに協力していきたい」と語りました。
福井アリーナの建設費の総額105億円は、今後、上振れする可能性を指摘されていますが、県は福井市や国とともに負担する最大50億円について「現時点で追加の費用負担は考えていない」と、市と同じ方針を打ち出しています。
一緒に読まれている記事
-
福井県立美術館が初の大規模改修へ 開館から47年で老朽化 2027年度以降に着工、向こう30年間の使用を目指す【福井】
-
整備費が最大160億円の福井アリーナ 杉本知事「好循環生まれる」と前向き姿勢 県の財政支援は「利子分など最小限に」との認識示す
-
福井アリーナめぐる経済界要望の“無利子融資” 杉本知事「元本は覚悟持って経済界が返済」と認識示す 6月定例県議会
-
バスケトップリーグ参入にはアリーナが絶対条件に 膨らむ事業費、騒音、対立構造も…各地の事情 【福井発】
-
どうなるアリーナ構想 「夏まで待って」経済界が8月頃に全体計画を報告へ 建設費や収支計画には言及せず【福井】
-
「福井アリーナ」市議会特別委で市から新たな報告なし 議員からは「白紙から見直すべき」との厳しい意見も 開業は最長1年遅れの見通し
-
福井アリーナめぐり杉本知事「福井の規模で完全な民設民営はできない」と“後押し”姿勢 「必ず実現する決意で臨む」と意欲
-
度重なる“見直し”に市議「住民に反対意見ある」 福井アリーナ建設の前提となる「都市計画」変更・決定を福井市が2025年度以降に延期
-
開業が最長1年遅れの福井アリーナ「計画見直しは地元住民の理解得るのに必要」と杉本知事が整備に前向き姿勢示す【福井】
-
福井アリーナ建設費上振れ「追加資金は民間で賄う」市の答弁を特別委議員が議会で報告 福井市
- 広告