“新種”の可能性も「世界2例目、日本初」のカメ化石発見 勝山市北谷の1億2000万年前の地層から 福井県立恐竜博物館|ニュース|福井テレビ

ニュース

  • ホーム
  • ニュース
  • “新種”の可能性も「世界2例目、日本初」のカメ化石発見 勝山市北谷の1億2000万年前の地層から 福井県立恐竜博物館

ニュース

県内のニュース

“新種”の可能性も「世界2例目、日本初」のカメ化石発見 勝山市北谷の1億2000万年前の地層から 福井県立恐竜博物館

2025.01.17 18:45

県立恐竜博物館は17日、勝山市北谷町の約1億2000万年前の地層で見つかったカメ化石が、世界2例目、日本では初となるプロアドクス属であることが明らかになったと発表しました。

2021年8月に恐竜化石発掘現場で見つかったカメの化石は、背中の甲羅の模様が地表に押し付けられてできた印象化石です。もう一方はカメそのものの化石で、腹の甲羅が上になっている状態です。

このカメ化石が日本初、世界では2例目となる「プロアドクス属」であることが明らかになりました。

プロアドクス属が属するアドクス科は、主に白亜紀にアジアと北アメリカで繁栄したカメ類で、アドクス科のうちのアドクス属の化石は国内各地で発見されていますが、今回見つかった化石は、背中の甲羅を縁取るうろこの模様の特徴から、アドクス属ではなく、2003年に韓国で新種として発表されたプロアドクス属であることが判明しました。

今回の発見は、アドクス科カメ類の初期の形態の進化を解明する上でも、重要な資料となるということです。

県立恐竜博物館では「現場で最初に見つかった時はサイズもそうだが、甲羅がまるっと形が分かる状態で出てきたので、非常に興奮したのを覚えている。これだけ状態の良い化石で、しかも世界2例目となるような種類のカメが出てきたので、今後は『これが新種になるのかどうか』というところも含めて、論文化に向けて頑張っていきたい」と話しています。

一般に、カメ化石は、バラバラの状態で見つかることが多いので、このようなまとまった形での発見は非常に珍しいということです。

勝山で見つかったプロアドクス属のカメ化石は、1月26日から県立恐竜博物館で展示されます。

  • Twitter
  • LINE
【公式】福井テレビニュース
  • 広告