北陸初のJRA女性ジョッキー誕生へ 16歳の角祈凛さん“合格率5%”の競馬学校に合格「トップジョッキーになり牝馬三冠目指す」【福井】  |ニュース|福井テレビ

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北陸初のJRA女性ジョッキー誕生へ 16歳の角祈凛さん“合格率5%”の競馬学校に合格「トップジョッキーになり牝馬三冠目指す」【福井】  

2025.02.07 18:40

坂井市春江町出身の角祈凛(すみ・きりん)さん16歳は、この春から千葉県にあるJRA・日本中央競馬会の競馬学校に通うことが決まりました。角さんが入学する競馬学校は、2024年度は198人が受験し合格者は角さんを含めてわずか9人、合格率は5%という狭き門です。騎手としてのデビューが決まれば「北陸初のJRA女性ジョッキー誕生」となります。2度目の挑戦で合格をつかみ取った彼女。なぜ競馬にこだわるのか、そして諦めきれなかった思いを取材しました。
  
福井市にある乗馬クラブで白馬を世話しているのが、角祈凛さん16歳です。苦楽を共にしてきた愛馬の名前は「ぼん」です。
  
「馬の良さは頭がいいこと。遊んでくれるから好き」と話す角さんは、JRA日本中央競馬会が運営する競馬学校の「騎手課程」の2024年の試験に合格した、未来の女性ジョッキーです。
  
角さんは母親の影響で小さい頃から馬に親しむ生活を送り、5歳のころには馬に乗っていました。小学3年生の時に乗馬クラブに入り、本格的に乗馬を始めました。
  
2週間に1度は、1人で電車を乗り継ぎ、母親の知り合いが経営する滋賀県の乗馬クラブに通いました。そして、本格的に乗馬を始めて2年が経ったころ、友達に誘われてポニー競馬の大会に出場します。
  
結果は…「最下位でした。すごく悔しくて、1位でゴール出来たら最高だと思っていたけど…」

その後は、乗馬の技術を競う馬術競技に取り組み、全国大会にも3度出場する実力者になりました。しかし、角さんは競馬大会の感動を忘れることができませんでした。
  
「初めて馬場で馬を追ったのがすごく楽しくて、風がビュンビュンなって観客も多くてファンファーレもなって…」しかし、結果は悔しい最下位。「プロになって競馬で本物の1位を目指したい」と中学3年生になった角さんは、騎手を夢見て競馬学校の受験を決意しました。
 
1度目は不合格でしたが、その時、乗馬の技術以上に必要なものは体力だと気付かされたといいます。
  
夢を諦めきれなかった角さんは、練習の頻度を上げるため、滋賀県の乗馬クラブの近くで1人暮らしを始めます。半年間、朝から晩まで愛馬・ぼんとのトレーニングや暑い夏でも5キロのランニングを欠かさなかったといいます。
   
そんな努力が実り、2度目の挑戦で合格率わずか5%の試験を突破したのです。
 
「一番最初に合格を伝えたのはこの子(愛馬)、ほんとにうれしくて泣きついた。家族も友達も騎手を目指していることを知っていたからすごく喜んでくれた」と当時の気持ちを話してくれました。
  
角さんを子供の頃から指導している先生は「ウマの邪魔をしないような乗り方をするので、ウマはすごく走りやすいと思う。そこが強み」と角さんを評価しています。
   
2月7日の時点で、JRAに所属している騎手は137人いますが、そのうち女性はわずか5人です。男性に比べて体力面に不安があるため、角さんは今も日々のトレーニングを続けています。
 
角さんは「不安はいまのところなくて、楽しみで頑張るぞ、という気持ちが大きい。好きな競走馬はリバティアイランドという牝馬。好きな騎手は田口貫太騎手と川田将雅騎手。大きな目標はトップジョッキーになることで、牝馬三冠をとりたい」と目を輝かせます。
  
「馬が考えていることを理解するのは得意」と話す角さん。騎手免許を取得すれば、北陸初のJRA女性ジョッキー誕生となり、早ければ3年後の2028年に3月にデビューします。 
 
※角は真ん中の縦線が下に付き出る      

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