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心不全や脳梗塞につながる恐れも 年齢を問わずリスクある「不整脈」 まずはセルフチェック「検脈」を【福井】

2025.02.10 18:45

年齢を問わずリスクがあり、めまいや息切れなどにつながる「不整脈」。原因や簡単なチェック方法を専門医に聞きました。

心臓の異常の一つ「不整脈」は、どんな状態で、何が原因で起きるのか。済生会病院循環器内科の丹羽智医師に聞きました。

そもそも不整脈とは「脈拍が1分間で50回から100回の間で規則正しく一定のリズムで打つのが正常な脈拍。不整脈というのは、それ以外の状態」と丹羽医師は説明します。

不整脈は大きく分けて3種類あります。▼脈がゆっくりになる状態の「徐脈」▼脈が速くなる状態の「頻脈」▼脈拍が不規則になる状態の「期外収縮」です。「頻脈および徐脈は高齢者に多い印象で、脈が乱れる、不規則になる期外収縮は、比較的若年層に多い印象がある」といいます。

不整脈は、心筋梗塞や心筋症といった心臓に原因があることもありますが、貧血や甲状腺機能の異常、アルコールの摂り過ぎ、ストレス、喫煙といった心臓以外が要因となる場合もあるといいます。

具体的な症状について丹羽医師は「徐脈はめまいやふらつき、息切れ、症状がひどくなると失神、気を失なったりするという症状が出てくる。頻脈や期外収縮という不整脈は、動悸や胸の違和感、脈の乱れ、息切れなどの症状を訴える人が多い」といいます。そのうえで「放っておくと心不全や脳梗塞になる恐れもある」と注意喚起します。

一方で、症状が全くなく、健康診断などでの心電図で偶然、異常が見つかる人もいるため注意が必要です。

自分の脈拍の状態について、簡単にできるセルフチェックのが「検脈」です。手首の親指側を逆の手で優しく押さえ、リラックスした状態で15秒間、脈を測ります。約12回から25回を外れる場合や、拍動が不規則である場合は病院を受診した方がよいということです。

丹羽医師は「不整脈の種類はたくさんあるので、心電図検査をしないと判別が付かないのが現状」といいます。そこで有効なのが「不整脈ドック」です。問診や採血、超音波の検査に加えて、「ハートノート」という心電計を体に貼って1週間、普段通り生活をしながら心電図をとり、異常がないかを調べるというもの。「この心電計は1週間記録できるので不整脈の見逃しが少ないといわれている」といいます。

県済生会病院では2024年7月から採用している「不整脈ドック」は、症状のある場合の検出率は90パーセントを誇ります。「動悸などが気になる、胸の違和感があるなどの症状がある人はもちろん、無症状の人もいるため、生活習慣の乱れや気になる人は受診してほしい」としています。

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