ニュース
県内のニュース

使用済み核燃料のフランス搬出を倍の400トンへ 関西電力が県外搬出の工程表見直し 13日に福井県へ提示
福井県内の原発から出る使用済み核燃料の県外搬出計画をめぐり、関西電力は12日、これまで約200トンとしていたフランスへの搬出量を、その倍の約400トンに引き上げる新たな計画案を発表しました。
県内にある原発の運転継続に向けて、県は一貫して関電に使用済み核燃料の県外搬出を求めています。関電はフランスへの搬出量の倍増を含む新たな計画について、13日、県や立地地域に説明する予定です。
2023年10月に関西電力が県に示した使用済み核燃料の県外搬出の工程表(ロードマップ)では、2025年度以降に約200トンを再処理の実証研究を行うフランスへ送るほか、青森県六ケ所村にある再処理工場などにも搬出するとしていました。
しかし、主な搬出先となる六ケ所の再処理工場の完成が遅れたことから、関電はロードマップの見直しを余儀なくされ、杉本知事は2月17日の県議会開会までに提示するよう求めていました。
関西電力は12日、フランスでの実証研究で使用済み核燃料の需要が増加したことから、約200トンを追加した合わせて約400トンの使用済み核燃料を、県内からフランスに搬出する計画を示しました。
関電は、このほか青森県六ケ所村の再処理工場に搬出する分を含めた新しいロードマップを、13日に県や立地自治体に提示する予定です。
一緒に読まれている記事
-
福井県知事が使用済み核燃料の搬出先、青森の再処理工場を初視察 「完成目標の時期守るよう」日本原燃社長に強く要請
-
使用済み核燃料の県外搬出「新ロードマップ」を福井県知事が容認 関電の40年超原発は運転継続可能に 立地振興の資金拠出へ新たな枠組みも検討
-
美浜町長「国や事業者の意思と覚悟は確認できた」使用済み核燃料の県外搬出ロードマップ “実効性”は町議会の議論で見極めへ【福井】
-
“実効性”問う声 関電の使用済み核燃料の県外搬出「工程表」めぐり福井県や立地市町が協議会
-
“見直し”ロードマップの実効性「一定程度意義がある」 関電の使用済み核燃料の県外搬出計画めぐり福井県知事が見解
-
使用済み核燃料の県外搬出計画 「絵に描いた餅」福井県議から“疑問の声”が続出 関電や国が県議会に説明
-
関西電力、2028年度から福井の使用済み核燃料198トンを青森搬出へ “見直し”工程表を福井県に提示
-
「この先の原子力への協力できない状況」関西電力の使用済み核燃料・県外搬出計画見直しで杉本知事が国に主体性求める 武藤経産相「厳しく指導する」【福井発】
-
使用済み核燃料の乾式貯蔵「保管期限10年以内」条例案を福井県議会が否決
-
福井県議会「40年超原発は即停止すべき」 杉本知事「すぐ停止は考えていない」 関電の使用済み核燃料搬出計画見直しで意見対立
- 広告