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福井県の新年度当初予算案、5年連続で5000億円超え 「新幹線開業1年後の対策」や「県立大まちなかキャンパス整備」などに重点
福井県は14日、2025年度の当初予算案を発表しました。予算規模は一般会計で5017億円と、2024年度に比べ0.6%減少したものの、5年連続の5000億円超えとなりました。2月17日から始まる県議会に提案されます。
杉本知事は14日の会見で2025年度の当初予算案を発表しました。一般会計の総額は5017億3400万円余りで、2024年度より30億円、0.6%減少しましたが、5年連続で5000億円を超えました。
杉本知事は「新幹線の開業効果を生かして県内への投資を増やしていくことや、県民の生活全般にわたる継続的な事業も盛り込んだ、手厚い内容の予算を編成した」と語りました。
予算編成の重点ポイントとしては▼次世代にも選ばれる福井の実現▼新幹線開業1年後の対策▼人手不足の克服に向けた対策の3つを挙げています。
「次世代にも選ばれる福井の実現」としては、2027年度に開設予定の県立大学の福井まちなかキャンパスの整備に1億1400万円を計上しています。
「新幹線開業1年後の対策」としては、県内全域に新幹線効果を波及・持続させるため、敦賀・若狭エリアの情報発信や外国人観光客へのPR、さらに県内の民宿や旅館業・商店街の支援などに49億円を計上。
「人手不足の克服」に向けては、公共交通や保育、介護、医療分野で15億円を計上しています。
このほか、県内の小中高生約8万人に大阪・関西万博の入場チケットを無償で配布する事業に、2月補正予算と合わせて約1億4000万円を計上しました。
また近年、県内の海水浴場で海水浴客がイルカにかまれる被害が相次いでことを受けて、イルカの位置をリアルタイムで監視するシステムの開発などに2800万円あまりが盛り込まれています。
県の2025年度当初予算案は2月17日から始まる県議会に提案されます。
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