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「誰もが安心して食べられるスイーツを」小学生の夢をバックアップ 鯖江市「ドリーム・チャレンジ2024」【福井】

2025.02.21 18:45

鯖江市でユニークなプロジェクト「ドリーム・チャレンジ2024」が進められています。小中学生の夢の実現に向け、市が協力するというものです。今回、市に寄せられた夢は「スイーツ店を出したい」「フェンシングでオリンピックに出場したい」「種子島でロケットの打ち上げを見学したい」など21組で、そのうち10組の夢を市が応援します。今回は、スイーツ店を出したいという夢に向かってチャレンジする小学生を追いました。
  
「ドリーム・チャレンジ2024」は、鯖江市内の小中学生に「夢」を持つことの大切さを学ぶことで「挑戦する気持ち」や「ふるさと愛」を育んでもらおうと、鯖江市が2024年度から始めたプロジェクトです。
  
このプロジェクトにチャレンジしたのが、鯖江東小学校6年生の女子3人組、廣田莉奈さん、藤井ひかりさん、向瀬ひよりさんで、チーム名は「スイーツガールズ」です。
  
2024年9月に行われたコンテストでは「私たちは、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、どんな人でも安心できるようなスイーツ店を作りたい」と力強く自分たちの夢をプレゼンしました。そして今回、市や企業などの協力のもと夢の実現に向けて取り組むことになりました。メンバーたちは「すごく楽しみ」とやる気に満ちています。
   
彼女たちが考えるスイーツの特徴は「小麦アレルギーを持つ人でも安心して食べられること」です。アレルギーを持つクラスメイトがいることをきっかけに、食物アレルギー対応のスイーツに着目。鯖江を中心とした県産の材料を使ったスイーツの販売を目指します。
  
2024年12月24日、「スイーツガールズ」の3人は、神奈川県にある森永製菓の研究所「森永製菓R&Dセンター」を訪れました。彼女たちの夢の実現に向けて鯖江市が協力を依頼し、今回、特別に研究所の内部でお菓子作りのノウハウを教えてもらえることになったのです。
  
森永製菓は、食物アレルギーの対応に力を入れています。3人は施設見学に続いて森永製菓の人気商品作りを体験。「めちゃくちゃ難しい。まっすぐ引くのと太さをそろえるのが難しい」など、悪戦苦闘していました。
 
この後の座談会では、3人が一番知りたかった食物アレルギー対応について話を聞きました。
 
<森永製菓との質疑応答>
メンバー:
「卵・牛乳・小麦などのよく使う材料でアレルギー対応が難しい食材は?」
森永製菓:
「例えば、ビスケットだったら小麦が主原料。それを変えるとなると技術が必要です」
 
ここで食物アレルギー対応のスイーツ作りのヒントをつかんだ3人は、鯖江市内の菓子店3店舗の協力を受け、夢の舞台であるスイーツの販売会にむけて、念願のスイーツを完成させました。小麦の代わりに県産の米粉を使ったオリジナルスイーツです。
 
2月1日、鯖江駅前のSweet shop「en」で迎えた販売会。訪れた客はからは「めっちゃおいしそうで、いますぐ食べたい」「小麦アレルギーのためのスイーツと聞いていた。すごく考えられている。鯖江の眼鏡も交えたいい商品」と好評で、子供から大人までが楽しめる大人気商品となり、用意したスイーツはすぐに売り切れました。
 
「(お客さんが)たくさん笑顔になってくれて、嬉しかった」「最初ちゃんと売れるか不安だったけど、思ったより早く売れてよかった」「様々な貴重な体験ができて嬉しかった」とスイーツガールたちは笑顔で話していました。
   
鯖江の魅力を感じ、地元で活躍する人材を育てる「ひとづくり」に力を入れている鯖江市は、この事業を通して子供たちの地元・鯖江への愛着がより深まることに期待を寄せています。
 
市の担当者は「市内産業の魅力を知ってもらうことが狙いのひとつ。将来、鯖江で楽しみながら仕事をしたいと思う子供たちが増えてほしい」と期待を寄せています。
 
鯖江市は、子供たちの夢を応援することで、地域の抱える人口減少などの課題解決につなげていきます。

スイーツガールズが考案したスイーツは、今後、鯖江市内の菓子店で期間限定で販売されたり、コンサートなどのイベントに併せて販売したりして、鯖江市のPRを行うことを検討しているということです。

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