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「これが一番美味しい!」庶民の味「水ガニ」待ちわびた県民が買い求める 価格も質も例年並み 漁期は3月20日まで【福井】   

2025.02.25 18:45

冬の味覚の王様「越前がに」の中でも、庶民の味として県民に愛される「水ガニ」の漁がいよいよ解禁されました。悪天候で漁が見送られていましたが、22日に今シーズン初の水ガニ漁が行われ、待ちわびた客が買い求めていました。

福井市の「ふくい鮮いちば」にある山下水産の売り場には、越前町で水揚げされたばかりの水ガニがずらりと並んでいました。

水ガニは脱皮して間もない甲羅が柔らかいオスのズワイガニのこと、水分を多く含み
身が「ずぼっ」と抜けて食べやすいことから、県内ではズボガニとも呼ばれています。値段も手ごろなことから毎年この時期の庶民の味として親しまれてきました。

買い物客は「これが一番美味しいと思う。パキッと折ってすっと抜くとズボっと取れるんで。ズワイはなかなか手が出ないがこれならという感じ」「毎年食べている。甘さが違う。食べやすい」と好評です。

ズワイガニ漁は毎年11月6日に始まり、オスは翌年の3月20日まで漁の期間がありますが、その中でも水ガニ漁は資源保護を目的に、期間の最終盤2月19日に解禁されています。

ただ、今シーズンは漁の解禁日が悪天候だったため出漁が見送られ、22日になってようやく今季初の水揚げとなりました。山下水産の山下一信社長は「ここ最近(漁解禁の)遅れが続いている。当てがだいぶ外れる」と話します。

水ガニは、ズワイガニよりもぐっと安く食べやすいため、年々人気を集めていますが、漁の期間が短く、貴重な食材として存在感が高まるにつれて水産業者も獲れ高を気にするようになってきました。漁師は限られた日数や資源量の中で、市場の価格や需要をみながらズワイガニと水ガニの漁の配分を決めているといいます。

悪天候の影響もあり、越前漁港では「水ガニ漁」初日の水揚げ量は昨シーズンの約半分にあたる約7.3トンでした。

越前町漁協の小林組合長は、今シーズンに予想される水ガニの漁獲量について「まだ解禁されたばかりなのでこの先について予想するのは難しい」としたうえで「漁に出られればいくらかは水揚げできるけど、雪が降るなどして天候が悪ければあまり期待できない」と話します。そのうえで「県外の人にも多く来てもらい、越前がにがおいしかったと言ってもらえるるようなものを出していきたい」としています。 

水ガニを含むズワイガニ漁は3月20日まで。今シーズンの水ガニは価格も質も例年並みで山下さんは「一カ月しか水揚げがないのでこの時期にぜひ若ガニを食べてほしい」と話しています。       

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