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“おてんば”レッサーパンダ「かえで」が石川の動物園へ“お嫁入り” 「優しいお母さんになってね」飼育員の目に涙 【福井】
2025.03.03 19:00
鯖江市にある西山動物園の人気者、レッサーパンダの「かえで」が繁殖のために石川県の動物園に引っ越しすることになりました。3日は飼育員たちに見送られながら、生まれ育った園を後にしました。
食いしん坊でおてんばな「かえで」
引っ越しの日を迎えたのは、元気よく動き回る2歳のメス「かえで」です。生まれた頃からかえでの世話をしている飼育員は「生まれた時からずっと、おてんばなところは変わっていない。まだリンゴを食べ始めたばかりの頃に、一度にリンゴを食べ過ぎてちょっと喉に詰まらせてヒヤッとしたことがある。有り余る元気が魅力的なレッサーパンダです」とその魅力を話してくれました。
繁殖のため、いしかわ動物園へ
かえではブリーディングローンという制度により、隣の石川県にある「いしかわ動物園」へ移されることになりました。
レッサーパンダはIUCN国際自然保護連合のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている希少な動物です。ブリーディングローンとは、レッサーパンダのような絶滅の恐れのある動物たちを守り、繁殖させることを目的として動物園同士で動物を貸し借りする制度のことです。
西山動物園がこの制度によりレッサーパンダを別の園へ移すのは、今回のかえでを含めて24頭目となりました。
「やさしいお母さんになってね」
迎えたお別れの時ー
飼育員たちは目に涙を浮かべながら、かえでの出発を見送りました。「寂しいけど、かえでがもっと幸せな生活を送ってくれることを願っています。かえでのお母さんの『かのこ』のように子供にやさしいお母さんになってほしい」とかえでの幸せを願っていました。
かえでは、3日午後3時半頃、いしかわ動物園に無事に到着したということです。
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