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屋根工事業「福井窯業」に破産手続き開始決定 “コロナ融資の返済”で資金繰り目途立たず 負債額1億800万円【福井】
2025.03.18 19:10
福井市の屋根工事業「福井窯業」が6日、福井地方裁判所から破産手続き開始決定を受けていたことが分かりました。負債額は債権者15人対し約1億800万円です。
民間の調査会社「帝国データバンク」によりますと、「福井窯業」は1947年に福井市で創業し、1960年には法人改組しました。
福井県外の大手ゼネコンや建築業者、宗教法人などを主な得意先とし、神社仏閣の屋根瓦工事などを手掛けていた他、一般個人住宅対象に「屋根のやねや」の名称で知名度を上げた時期もあり、2001年6月期には約1億7900万円の年商を計上していました。
しかし、屋根瓦の需要が次第に減少するとともに従業員の高齢化も進み、業規模の縮小と収益の低下を余儀なくされ、2024年6月期は年商が約400万円まで落ち込んでいました。
コロナ融資の返済が本格化する中で資金繰りの目途が付かなくなり、2024年12月末に事業の継続を断念したものです。
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