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岐阜県境の国道158号で発生した土砂崩れ 「通行止め」の影響でスキー場はキャンンセル相次ぐ、春の観光にも大きな影響か 復旧は未定【福井】
大野市上半原の国道158号で発生した土砂崩れの影響で、国道158号や中部縦貫道は一部区間で通行止めとなり、現在、大野から岐阜県郡上は車の行き来ができなくなっています。大野市内のスキー場では、中京方面からの客に影響が出ています。現状を取材しました。
21日午前、国道158号を大野から岐阜方面に進むと、JR九頭竜湖駅や道の駅「九頭竜」の東側で通行止めとなっていました。
吉田アナウンサー:
「国道158号は大野市朝日で通行止め、ここでは地域住民や工事車両の通過のため、作業員が24時間対応しています」
福井と岐阜をつなぐ国道158号県境付近の大野市上半原で、18日、大規模な土砂崩れが発生し、国道158号の大野市朝日から東側へ18.5キロ。また、中部縦貫道・油坂峠道路の油坂除雪センター前から白鳥インターチェンジからまでの11.1キロが19日から通行止めとのなりました。
一般車両に限れば、県道127号が大野から岐阜県郡上へ繋がっていますが、冬季期間の通行止めで4月25日までは通れなくなっていて、現時点で大野と岐阜県郡上の間を車で行き来することはできません。
大野市にある福井和泉スキー場にも通行止めの影響が出ています。土本支配人は「4台の予約を頂いていたが2台に減った。そこに影響が出ている」と話します。
福井和泉スキー場では、営業期間中は、名古屋から岐阜県郡上を経由して国道158号を通る日帰りのバスツアーを手配していますが、今回の通行止めの影響で、北陸自動車道経由に変更を余儀なくされ、その結果、従来よりも45分ほど移動時間が長くなってしまいました。
そのため、スキーを楽しめる時間が減ることや、帰宅時間が遅くなるなどの理由からキャンセルが相次いだといいます。
それでも、スキー客は「土砂崩れの影響で違う道で行くとバスの中で教えてくれた。滑る時間が短くなるけど(乗っている時間が長く)寝られてよかった」などと話してくれました。
通行止めの影響はバスの運転手にも及びます。国土交通省によると、一人のドライバーが昼間に貸し切りバスを運転できる上限の距離は600キロと決められていて、バス会社では、通行止めによる経路変更に伴いドライバーを2人に増やしたそうです。「スキーが終わってもトラックの物流も多い。早く復旧してほしい」と運転手は話していました。
福井和泉スキー場では、他にも、飛騨高山を経由するインバウンド向けの雪遊びツアーが中止となる影響を受けました。土本支配人はこの通行止めが長期化することに不安を募らせています。「スキー場に限らず、和泉地区はアウトドア、自然を楽しむ場所として中京方面に人気がある。夏はキャンプ場と恐竜博物館のツアーを考えているが」と心配しています。
県では、現在、道路への被害など確認を進めていますが、再開時期は未定で復旧には、数か月かかる可能性もあるとしています。
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