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“噛みつきイルカ”か!?定置網に入りマグロをガブリ 「めちゃくちゃ人に慣れている」小浜の漁港に2週間前から出没 漁師らが警戒【福井】
小浜市内の漁港で、2週間ほど前から野生のイルカが毎日のように確認されています。人に慣れている様子から、県内の海水浴場で2024年に出没していた“噛みつきイルカ”と同じ個体の可能性もあり、関係者が警戒しています。
「こんなに慣れているイルカは初めて」
野生イルカが毎日のように姿を見せているのは、小浜市の宇久漁港の周辺です。地元の漁師が2週間ほど前、定置網の中にイルカがいるのを発見したということです。以降、毎日のように姿を現し漁船に付いてくるほか、定置網に入ったり出たりしています。24日の定置網漁でもイルカの姿が確認されたということです。
漁師は「最初は定置網で見つけて網を出たり入ったりして船で帰る時に並走して付いてきて、港の中にしばらくいた。毎日、船が出ると一緒に並走し戻るときも一緒に並走している状況。めちゃくちゃ人に慣れている。こんな慣れているイルカは初めて」と話します。
定置網でマグロがかじられる被害
許可を得て福井テレビの記者が漁船に乗り込み、撮影を開始。するとー
遠くにイルカの姿が見えたかと思うと、船の後ろを付いて来ました。
今のところこのイルカによる大きな被害はないそうですが、漁師は今後の影響を懸念します。「生きていくためには食べないとだめやし…定置網の中でこの間もマグロをかじっていたから、色んな影響がある。沿岸でうろうろされると魚が怖がって網に魚が入らないので良し悪しですね」
漁業関係者らは今のところ対策は考えていないということですが、漁へ悪影響が出たり海水浴シーズンまで居付いたりするようであれば、県と相談して対応したいとしています。
福井県内で53人の被害を出した“噛みつきイルカ”か―
県内の沿岸には野生のイルカが3年前から出没しています。嶺北から嶺南にわたっていて、2024年は敦賀半島を中心に出没しました。県によると、3年間で53人の人身被害があったということです。
今回、イルカが出没したエリアはさらに西の小浜市で、イルカ対策をしてこなかったところにまで出没していることになります。“噛みつきイルカ”と同じ個体かは分かりませんが、野生イルカへの早急な対策が求められています。
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