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客が“5割以上”減少し「死活問題」と悲鳴 国道158号通行止めの影響が道の駅「越前おおの荒島の郷」を直撃 【福井・大野】
大野市内を走る中部縦貫道路「荒島IC」側にある道の駅「越前おおの荒島の郷」では、国道158号の通行止めによって、4月に入り来場者数が大きく落ち込んでいます。
大野市内で話を聞くと「これから行楽シーズンで158号を通って岐阜方面に行く人も多いし、何とかならないかな。他に道がないでしょ。せっかく中部縦貫が開通しそうになったのに」「息子が静岡にいて、帰省するときに通るので不便」「和泉に行ってきが、車が通っていない。(観光シーズンなのに)大野がまたさびれてしまう。福井は山が多いんだとつくづく思う。山を越えないと他県に行けない」などと、現状を嘆く声が聞かれました
道の駅「越前おおの荒島の郷」支配人の網正樹さんは、この通行止めの影響で「今月に入り4割ほど(客が)減っている」と話します。通行止めの影響で中京エリアからの客が激減。通行止めとなる前後の期間で前年比5割以上の減少で、売り上げも4割ほど減っているといいます。
従来は土日の来場者の半数近くを県外客が占めていましたが、今はほとんど来ておらず、GWを控える中で不安を感じています。網さんは「実際に、道の駅までは通れるのかという問い合わせもきている」と話し、通行止めの区間があまり知れ渡っていないことも、客足が減った一因ではないかと推測しています。
2024年は来場者も多く売上げも好調で推移していた中での、中部縦貫道の延期に加え158号線の通行止めと、度重なる出来事にショックを隠し切れません。
網さんは「今年は大雪から始まり、長い冬もあけ、ようやく始まったところだったが、中部縦貫が3年延期という話を聞き、テナントも気を落としていいるときに、また158号線の通行止めが来てどうしたらいいのかという店もある。本当に死活問題」と嘆きます。
道の駅では、イベントを積極的に仕掛けるなどして何としてでも人を呼び込んでいきたいと必死です。
道の駅の人出が落ちている中で、夏休み前までにはう回路が整備される予定で、中京圏から九頭竜湖周辺への釣り客やキャンプ場を訪れる客の戻りが見込まれています。
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