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150年の時を超えて…日本初の西洋式工法の突堤「エッセル堤」設計者エッシャーのひ孫が“直筆図面”を坂井市に寄贈【福井】
坂井市三国町の海岸にある国の重要文化財に指定されている突堤は、オランダ人の設計者の名前から「エッセル堤」とも呼ばれ親しまれています。
この設計者のひ孫に当たる男性が30日に坂井市を訪れ、建造する際に作られた直筆の設計図面を寄贈しました。
三国サンセットビーチから伸びるエッセル堤は、明治時代、川からの土砂の堆積を解消するためオランダ人技師のG・Aエッシャーが日本で初めて西洋式の工法を取り入れて設計し、1882年(明治15年)に完成しました。
30日は、そのエッシャーのひ孫で水利工学を研究しているオランダ人のヨリス・エッシャーさんが、坂井市の龍翔博物館を訪れました。
手にしていたのは、設計の際に作られた図面です。エッシャーのサインも書かれています。図面は6枚あり、突堤を築くための構造や東尋坊や雄島から切り出した岩を船で運び、どう下ろすかなどがイラストも交えて鮮明に記録されています。
当初はこのうち1枚だけが坂井市に寄贈される予定でしたがー
「全部あげます…」とエッシャーさん。6枚すべてを寄贈しました。
池田市長は思わず「びっくり!アメージング!150年の時を超えて見られることはとてもうれしいです」と謝意を伝えました。
エッシャーさんは「寄贈の約束を果たせ、図面を無事に博物館に寄贈できて誇りに思う。日本の子供たちに突堤をどう造ったかプロセスを学んでほしい」と話していました。
寄贈された図面は、秋に龍翔博物館で開かれる特別展で公開される予定です。
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