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収穫控えた田んぼが冠水 コメ価格は下落「どうすることもできない」頭抱える農家 水が引いても残る被害
福井県内を襲った大雨は、収穫を間近に控えた水田にも多くの冠水被害をもたらしました。コメの価格が大きく下落した中での被害は、農家に深刻なダメージをもたらしています。
田島嘉晃アナウンサー:
「坂井市内です。実ったイネは、まさに収穫の時期を迎えています。ただ、よく見ると、泥やごみがこびりついています」
県内有数のコメどころ坂井市では、今回の記録的な大雨で多くの田んぼが水につかりました。
坂井町でコメを作る田中勇樹さんは「これが機械に入ってしまうと故障の原因になってしまうので、ごみがある部分は刈らずに、そのままにしておこうかと思っている」と話します。
遠目からでは、大雨の前の状態に戻ったように見えますが、流れ着いたゴミが残っている場所もあり、収穫に支障が出ています。
さらに水は、建物の中にも入りました。
田中さん:「壁を見てもらうと分かるんですけど…」
田島アナ:「変色してますね」
田中さん:「大体、20センチぐらいですかね」
精米機はかさ上げしてあったため稼働ができていますが、玄米を保管していた保冷庫には水が侵入し、水に浸かったコメをすべて廃棄しました。
「建物の中まで入ってくるというのは、24年ここにいて初めての経験。まさかここまでとは思わなかったですね」と田中さん。
近くに住む82歳の人も「ひでえかったね。みんな初めてや」と驚きを隠せません。
そして今年、農家を取り巻く状況にはもうひとつ変化があります。コメの価格です。
全国のスーパーでは、店頭価格が下がる傾向にあります。
田中社長は「お米の値段が下がってしまうというのは、僕らが操作できないところなので…この災害についても、僕らではもうどうしようもできないこと」と受け止めます。
自分たちで決められないコメの価格。そして避けることのできない災害。その両方が、収獲の時期に重なりました。
収穫を間近に控え水に浸かった田んぼを見つめ、田中さんは「とにかく前向きに考えていかなくちゃいけないかな」と言葉を絞り出します。
水は引いても、田んぼにも農家にも、その影響は残ります。
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