番組情報


- #1 中池見湿地を守れ!
- 2025年04月12日(土)放送
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今回、研究員たちに与えられたクエスト(指令)は、「中池見湿地を守れ!」。
敦賀市にある中池見湿地は、10万年以上の歴史を持つと言われ、盆地状の地形と周囲の山々からの安定した水の供給がある中池見の環境が、トンボやメダカなど約4000種もの生き物を育んでいます。その中には、絶滅危惧種や福井県内では中池見でしか見ることが出来ない貴重な動植物も含まれます。
そんな中池見湿地に今、ある脅威が迫っているといいます。 その脅威とは、「アメリカザリガニ」。
雑食性のアメリカザリガニは、中池見湿地が育む植物や生き物を食べてしまい、湿地の生態系を乱しているといいます。
そんな課題を抱えた中池見湿地の保全に取り組んでいるのが、今回のわがまちプレーヤー、NPO法人中池見ねっとの藤野勇馬さんです。藤野さんは、幼少期から中池見湿地を訪れ、多様な生態系や自然に触れたことで自然が大好きになり、いつしか「中池見湿地が実家のような存在になっていった」といいます。藤野さんたちは、「ザリガニマジで獲る!チーム」を結成し、アメリカザリガニの駆除に取り組んでいます。
今回、わがまちレベルアップLABOの研究員は、藤野さんたちの活動をお手伝い。
アメリカザリガニの繁殖が進行しているという池で、アミを使って捕獲に挑戦します。およそ10分で捕獲できたアメリカザリガニは、なんと70匹。小指の爪ほどの小さいサイズがほとんどでしたが、このサイズから捕獲しておくことは、生態系を守るためには非常に重要なのだとか。人海戦術で小さなアメリカザリガニを捕まえる一方、3月から11月にかけては、「アメリカザリガニ連続捕獲装置」と呼ばれるかご罠を使って、大きなサイズのアメリカザリガニを一網打尽にしています。
連続捕獲装置は、ドッグフードなどのエサを入れてアメリカザリガニをおびき出しています。しかし、そのエサの確保に苦労していると話す藤野さん。また、魚のアラを使うとたくさん捕獲できたという報告も聞いたことがあるとも言います。そこで、研究員の2人は、罠に使うエサを手に入れるために調査に出かけることに。その結果、見つけたのが日本海さかな街にある甲羅亭。カニや鮮魚を使った料理を提供しているお店で、調理の過程で出るアラは、廃棄しているとのこと。
店主の荒井さんにお願いし、普段は捨てているだけの魚のアラを継続して提供してもらえることになりました。
魚のアラを届けたあと、藤野さんの熱い想いを込めた「パワーボール」を頂くことに。
藤野さんのパワーボールには「豊かな自然を未来へ」という言葉が。中池見湿地の豊かな自然に集まった人たちから自然や生き物について様々なことを教えてもらったという藤野さん。その魅力を次の世代に伝えていくために、今よりも少しでも良くして未来に残していきたいと話します。
過去の放送
- 2025年06月14日放送
- #9 外来種問題を知り、広めろ!
- 2025年06月07日放送
- #8 あるもの、厄介もので宝ものをつくれ!
- 2025年05月31日放送
- #7 豊かな森を次世代につなげ!
- 2025年05月24日放送
- #6 十村駅に若い声を響かせたい!
- 2025年05月10日放送
- #5 海ごみを少しでも減らせ!