#4 サクラ並木が消える!?福井の“春の象徴”を救え!|福井テレビ

番組情報

Fukuiクエスト 放送日
#4 サクラ並木が消える!?福井の“春の象徴”を救え!
2025年05月03日(土)放送

今回、研究員たちに与えられたクエスト(指令)は、「足羽川サクラ並木を未来へつなげ!衰退危機からの脱出」。

 

福井市の春の象徴–––足羽川沿いに咲き誇るサクラ並木。

総延長約2.2kmにわたり続く600本のサクラは、「さくらの名所100選」にも選ばれ、開花シーズンには県内外から多くの観光客が訪れる福井の誇りです。

 

 

 

 

しかし今、そのサクラたちが静かに衰えていることを、どれだけの人が知っているでしょうか。その課題に取り組んでいるのが、今回のわがまちプレーヤー、「ふくい桜守(さくらもり)の会」。地域住民が中心となるボランティアの方々で、長年にわたり病害虫の退治や枝の剪定など、サクラを見守るパトロールを続けています。

 

 

 

 

今、彼らが直面している最大の問題––それは、木々の老齢化です。実は、足羽川のサクラの多くが昭和28年に植えられ、樹齢はすでに70年を超えています。木々の勢いは衰え、花付きも年々減少。このままでは、あと15年もせずしてサクラの風景は失われるかもしれません。

 

 

 

 

そこで近年、取り組まれているのが、青森・弘前市で成果をあげた「強剪定」。衰えた枝を大きく切り戻し、若い枝へ栄養を集中させて木を若返らせるという方法です。

 

 

 

 

 

さらに、サクラに忍び寄るもう一つの敵、害虫「イラガ」の存在も明らかに。葉を食い荒らすばかりか、人にとっても有害なこの毛虫が大量発生すれば、並木道の維持は困難に。イラガの繭を割るという地道な対策にも研究員が身をもって体験しました。

 

 

 

 

そして番組では、課題解決に向けた新たなアクションも来春に向け立ち上げます。強剪定で生まれたサクラの枝を、ただ捨てるのではなく活用しようという試み–––地元の木工作家・宮保克行さんとともに、サクラの枝を加工して、クラウドファンディングの返礼品にもなるような、未来へつなぐアイテム制作プロジェクトを始動させました!

 

 

 

最後に「ふくい桜守の会」の堀田達也会長から、「老木もちゃんと管理すれば、あと、20-30年は生きるはず。私が生きている限りは、長生きさせます!」と、福井の宝に希望を灯す力強いメッセージをいただきました。

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