番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

成長期のスポーツ障害について

今日のドクター

日本整形外科学会専門医
淺野太洋 先生

病気説明

スポーツ障害とはスポーツ時の反復的な動きによって、骨や筋肉など体の一定の部位に負担がかかることが原因となり起こる障害を言います。特に成長期には、骨と筋肉の成長がアンバランスになり起こりやすくなります。代表的なものに、腰に負担がかかることで腰椎に疲労骨折が起こる、腰椎分離症や投球時の負担が原因になって起こる、野球肘というのがあります。今回はこの二つについてお話しようと思います。

意外と知らない?対処法
初期の腰椎分離症はレントゲン診断ではわかりません
レントゲンでは進行した腰椎分離症でないと分かりませんし、そこまで行くと治療期間が長くなったり、骨がつかない状態になってしまいます。初期の腰椎分離症はレントゲンではわからないので、診断にはCTやMRI検査が必要になってきます。腰椎分離症は腰を伸ばした時や、腰をねじった時に痛みが出やすいです。レントゲンで異常が無くても、2週間以上、腰痛が続くような場合には、整形外科を受診して下さい。
野球肘は家庭でチェック出来ます
野球肘は、肘がまっすぐ伸ばせないような場合には、かなり進行している可能性がありますのですぐに整形外科を受診して下さい。手のひらを上にして腕を肩の高さまで上げ、両方の肘をまっすぐ伸ばせるかを確認すると分かりやすいです。こういったことは家庭で簡単にチェック出来ますし、早期発見・早期治療が大事ですから、初期のうちに早く気づいてあげて欲しいと思います。もちろん、肘が伸びていれば大丈夫と言うわけではありませんので、肘の痛みには注意が必要です。

スポーツ障害は指導者とともに正しいトレーニングによる予防も大事です。早期に治療をして、きちんと治してからスポーツに復帰するようにして欲しいと思います。
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