番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

心筋梗塞について

今日のドクター

日本循環器学会 専門医指導医
藤野 晋 先生

病気説明

心筋梗塞とは、冠動脈が完全に塞がってしまって血液が流れなくなり、心筋が壊死してしまう病気です。
心筋梗塞は激しい胸の痛みで、狭心症とは異なり30分以上続くのが特徴です。冷や汗や吐き気を伴うこともあります。心筋梗塞は狭心症と同じように喫煙や、塩分、糖分、コレステロールのとり過ぎといった食生活の乱れが主な原因になり、血管壁に溜まったプラークが破裂して、そこにできた血栓によって血管が詰まることで起こります。動脈硬化が良くないので、タバコや高血圧、糖尿病、脂質異常症や、親が心筋梗塞だったような遺伝も関係する病気です。

意外と知らない?対処法
タバコの本数を減らすことは意味がありません
実は、タバコの本数を減らすと言うのは、あまり効果がなく、必ずしも、リスク低下にはつながりません。同じようにタバコを軽くするのも あまり有効ではなく、完全にタバコをやめることが大事です。タバコをやめれば2年でリスクは下がると考えられていますから、禁煙をして心筋梗塞にならないようにして欲しいと思います。
早めの治療が大事
心筋梗塞になった方の多くは、死の恐怖を伴う 強い不安を感じる胸痛を自覚されます。そのため 直ちに受診されたり、救急車で来院される方が多いのですが、中には我慢をして翌日病院に受診される方もいます。心筋梗塞は冠動脈が詰まり 心臓が壊死していく病気ですので、夜中でも救急車で病院を受診していただき、一刻も早くカテーテル治療を受けていただきたいと思います。
まとめ
お薬は病気の再発を予防するためにいろいろな種類を飲む必要がありますが、すべてが重要な意味がありますので、きちんと飲みましょう。その人にあった運動療法は、お薬に匹敵する病気の再発予防効果があります。リハビリの先生と相談した運動療法を継続することがとても重要です。タバコは動脈硬化を進めて、心筋梗塞の原因になってしまいますから、禁煙をして欲しいと思います。
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