番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

産後うつについて

今日のドクター

日本精神神経学会 専門医
松村由紀子 先生

病気説明

産後うつとはその名の通り、産後にうつ症状が出るもので、女性は出産時にホルモンバランスが激変するんです。それが関係して産後うつが発症すると考えられています。マタニティーブルーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?出産後2~3日で情緒不安定になる事なんですが、女性の二人にひとり、およそ50%の方がマタニティーブルーになり、涙もろくなったり、悲しい気持ちや不安になったりするんです。このマタニティーブルーから産後うつになったり、マタニティーブルーが無くても産後うつになる事があります。出産の疲れや慣れない育児の疲れ、育児による睡眠不足なども産後うつの原因になりますので、あまり不安は抱え込まないようにして欲しいと思います。

意外と知らない?対処法
症状が長引く場合は注意しましょう
出産後におよそ半数の方がマタニティーブルーになりますが、これは一過性のものでほとんどの方が自然に治るものですから、必要以上に心配する事もありません。ただ、症状が長引く場合には、産後うつという可能性もありますし、産後うつは出産後1週間~2・3ヶ月たったころからなりやすいと言われていますので、気をつけてください。
ストレスを抱え込まないことが大切です
産後うつにならない為には、育児のストレスを抱え込まない事が大事なので、育児の悩みを人に聞いてもらうということが大事です。お住いの市町村によってやり方や呼び方は違いますが『赤ちゃん訪問』として産後うつの知識を持った方が家庭へ訪問するという物もありますし、行政の相談窓口や検診などで、悩みを相談してほしいと思います。周囲の家族から見て心配だったり、育児など出来るはずのことが出来なくなったという場合には、産後うつの可能性がありますから、精神科で相談をすると良いでしょう。
まとめ
女性は出産によってホルモンバランスも激変しますし、育児などで生活環境も激変します。睡眠がうまくとれない、育児で追い詰められるといった事が産後うつにつながりますから、ご家族が育児に協力して、産後うつにならないようにしてあげてほしいと思います。
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