番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
乗り物酔いについて
2018.08.06(月)放送
今日のドクター
日本耳鼻咽喉科学会
福井県地方部会
清水良憲 先生
病気説明
乗り物酔いについてはご存知だと思いますが、簡単に言うと、車とか船なんかで体が揺れているのに、目はスマホや本を見たりすることで『目に入ってくる動きは体が止まっていると感じているのに、体で感じる動きは揺れている』という、感じる動きのズレによって、吐き気やおう吐といった症状が出ることです。
乗り物酔いには個人差がありますが、子どもに多く、10歳ごろの子供さんのおよそ4割が酔う体質だと言われています。子どもの方が感受性も高く揺れを感じやすいというのもあると思いますが、大人になるにつれて症状というのが出なくなっていきます。他にも妊娠中の女性や、片頭痛のある方、情緒不安定な方なんかも酔いやすいと言えますから、酔いやすい方は対処をすると良いでしょう。
意外と知らない?対処法
- 満腹も空腹もよくありません
- 『どうせ酔って吐くから空腹のほうが良い』と思っている方もいるのですが、空腹のままだとかえって酔いやすくなります。ですが、満腹の状態も酔うと大量に嘔吐することになりますから、適度に食事を取るほうが良いと思いますし、水分や、おやつをちょこちょこと食べるのも、気が紛れて乗り物酔いの予防になると思います。
- 酔ってしまったら乗り物から降りる事が大事です
- 乗り物に酔ってしまったら、目に見える動きと体の揺れが同じになるように進行方向と同じ前方の景色を見るのが良いです。車の場合にはヘッドレストに頭をくっつけると不用意に体が揺れなくなり良いですし、船の場合には水平線を見る。揺れにくい場所に移動する、窓を開けて気分をリフレッシュするというのも良いです。酔い止めは乗り物に乗る前が一番良いですが、酔ってしまってからでもある程度効果は期待出来ますから酔い止めを飲むというのも良いですし、一番良いのは乗り物から早く降りることですから、もし可能なら一旦乗り物から降りると良いでしょう。
- まとめ
- 乗り物に酔いやすい人というのは、お話しましたように、子供のおよそ半数は酔いやすいといえますし、妊娠中の女性なんかも酔いやすいですから、そういった酔いやすいタイプの方はキチンと対処をして乗り物に乗ると良いと思います。
過去の放送
- 2017年11月08日(水)放送糖尿病について
- 2017年10月23日(月)放送インフルエンザ対策について
- 2017年10月16日(月)放送皮膚がんについて
- 2017年10月02日(月)放送ウイルス性胃腸炎について
- 2017年09月25日(月)放送座骨神経痛について
- 2017年09月18日(月)放送外反母趾について
- 2017年09月11日(月)放送みぞおちの不快感について
- 2017年09月04日(月)放送口内炎について
- 2017年08月28日(月)放送前立腺肥大症について
- 2017年08月21日(月)放送高血圧について
- 2017年07月31日(月)放送AEDの使い方について
- 2017年07月24日(月)放送心肺蘇生法について
- 2017年07月10日(月)放送飲み込みの障害について
- 2017年06月19日(月)放送高齢者の虚弱状態、フレイルの予防
- 2017年06月12日(月)放送循環器の不調から来るむくみについて
- 2017年05月29日(月)放送消化器の不調から来るむくみについて
- 2017年05月22日(月)放送眼精疲労について
- 2017年05月15日(月)放送テニス肘について
- 2017年05月08日(月)放送五月病について
- 2017年05月01日(月)放送子どもの視力について