番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

糖尿病について

今日のドクター

福井県糖尿病対策推進会議幹事
勝田 裕子 先生

病気説明

日本人の5人に1人が糖尿病かその予備軍と言われていますが、糖尿病とは血糖値を下げる唯一のホルモン『インスリン』の働きが足りなくなり、血糖値が慢性的に高くなる病気です。
高血糖の状態のまま放置をすると、細い血管がしらない間にボロボロになり、神経や目、腎臓の合併症を引き起こし、最悪の場合には足の切断や失明、血液透析が必要になったりします。また動脈硬化も速いスピードで進み、心筋梗塞や脳梗塞の危険が何倍にも増えてしまいます。メタボも高血圧や動脈硬化だけでなく糖尿病にもなりやすい危険な状態ですし、糖尿病の管理がうまくいかないと平均寿命が10年以上も短くなるばかりか、健康寿命はさらに短くなってしまいますので、そうならないためにも日頃から食生活や運動に関して、しっかり対策をして欲しいと思います。

意外と知らない?対処法
バランスの良い食事を心がけましょう
糖尿病には、これといって『良い』といえる食事は無いんです。特定健康食品いわゆる『トクホ』は、予防の意味合いでは、効果があると考えられていますが、糖尿病の治療としてはほとんど効果がありません。糖尿病の予防で大事なことは『バランスの良い食事を心がける』ということだと思います。普段の食事で、豆製品、ごま、わかめなどの海藻類、野菜、魚、しいたけ等のきのこ類、イモ類を取り入れて『まごわやさしい』とおぼえて、バランスの良い食事を心がけてください。
緑黄色野菜から先に食べると良い
食事の際に気をつけるポイントとしては、食事は『野菜から先に食べるようにする』ということです。野菜ならなんでも良いというわけでは無く、イモやトウモロコシなどの穀物系より、緑黄色野菜を先に食べることで糖の吸収が緩やかになって血糖値が上がりにくくなります。また、炭水化物だけでは無く、他のものも一緒に食べる、例えば、トーストだけにするよりチーズトーストにする、コンビニでおにぎりだけを買うより、具のたくさん入ったサンドイッチ、素うどんよりも具の入ったうどん、というように炭水化物と一緒にタンパク質や脂質を摂ることで、血糖値は急上昇しにくくなり良いと思います。
まとめ
勘違いしている方も多いんですが、糖尿病は炭水化物を減らしただけでリスクが下がるわけでは無く、脂分の取りすぎなどでカロリーが多ければ糖尿病になるリスクは増えます。ですから健康でい続けるためには、バランスの良い食事を心がけ糖尿病を予防して欲しいと思います。
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