番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

お酒の飲み方について

今日のドクター

日本肝臓学会 専門医
里見 聡子 先生

病気説明

これからの季節は、忘年会や新年会でお酒を飲む機会が増えると思いますが、お酒は飲みすぎると二日酔いだけで無く急性アルコール中毒も起こす可能性がありますので、飲み過ぎには気をつけてほしいと思います。
年末年始は飲む機会も多く、金曜日の夜は結構救急車で運ばれてくる方がいます。運ばれてくる方は、若い方が多く、最近は女性が飲みやすいお酒が増えた事もあり、女性の急性アルコール中毒が増えています。若い方は自分が飲める量がまだわかっていないことが多く、自分の適量を超えてお酒を飲み過ぎてしまい、急性アルコール中毒になることがあるので、飲み過ぎには注意してお酒と上手に付き合うようにしてほしいと思います。

意外と知らない?対処法
お酒とはがんと関係があります
お酒は、全く飲めないいわゆる『下戸』の方と、お酒に強い方と、その中間の方がいます。中間の方はお酒を飲むことには向かない体質であってもお酒はある程度飲めるため注意が必要です。すぐに顔が赤くなる方はアルコールを分解する能力が低いため、アルコール障害だけで無く、お酒を飲める方と比べると6倍近くも食道がんになる危険性があると言われています。アルコールと『がん』というのはあまり聞いたことが無かったかもしれませんが、食道がんや咽頭がんとも関係がありますので、お酒を飲むとすぐに顔が赤くなる方は特に飲みすぎないように気をつけてほしいと思います。
お酒の飲み方に気をつけましょう
お酒の飲み方で気をつける事としては、自分で飲める適量をちゃんと理解して飲むという事になると思いますが『一気飲みをしない』『お酒を人に勧めて無理に飲ませない』『お酒が飲めないタイプの方もいる』という事も理解してください。また、飲みすぎた人を介抱する場合は吐いたもので窒息する事があるので、寝かせるときは横向きに寝かせてあげてください。酔っ払った人で意識が無かったり、体が冷たい、失禁する、転んで外傷がある、血を吐くといった場合には命にかかわる場合もあるので、救急車を呼んで欲しいと思います。
まとめ
お酒は飲み方を間違えると命に関わることもありますし、お酒を飲めない方は無理な飲み方はせず、周りも無理な飲ませ方はしないようにして、お酒と上手に付き合うようにして欲しいと思います。
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