番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

はしかについて

今日のドクター

福井県小児科医会
岩井 和之 先生

病気説明

はしかとは、はしかウイルスに感染して起こる感染症です。このウイルスに感染すると1週間くらいの潜伏期間を経て、発病します。最初は風邪のように咳や鼻水と共に熱が出ますが、一旦熱が下がった後に再び熱が上がって、赤い発疹が顔や体に出てきます。
はしかは飛沫感染や接触感染に加えて空気感染も起こす、感染力の非常に強い病気です。体育館やコンサート会場など、はしかにかかった人と同じ空間にいるだけで5分〜10分ほどで感染してしまうほど感染力があります。肺炎や中耳炎などを合併することもあって、およそ1000人に1人が命に関わるような重い状態になります。はしかはインフルエンザよりも感染力が強くて、脳炎や重い肺炎を合併することがある極めて重い感染症です。

意外と知らない?対処法
海外からのウイルス持ち込みに気をつけましょう
WHOが2015年にはしかウイルスは日本国内から排除されたと認定しました。排除認定された後は国内の患者数は少なくなっていますが、海外からウイルスが持ち込まれて流行するケースが未だに続いています。はしかウイルスに感染した外国人が日本に持ち込んだり、はしかウイルスに免疫を持たない日本人が外国に行って感染をして、帰国後に発症することがあります。感染をしたらほぼ100%発症しますし、お話したように、はしかは感染力が非常に強いですから、国内に土着していたはしかウイルスがもういなくなっても、海外から持ち込まれることがあるという事を覚えておいてください。
ワクチンをちゃんと接種しましょう
予防で大事な事は『自分の身は自分で守る』つまりワクチン接種しかありません。はしかの予防接種は予防効果が非常に強く1度の接種でおよそ95%の方が免疫をもつことができます。さらに2回目の接種で99%以上の方に免疫が付きますから、予防接種はきちんと2回受けて、はしかを予防するようにして欲しいと思います。
まとめ
お話ししましたように日本固有のはしかウイルスは排除されていますが、ウイルスが輸入される、輸入感染には引き続き注意が必要です。予防接種をは2回受けて、はしかに対する免疫を持つことがものすごくたいせつです。
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