番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

睡眠時無呼吸症候群について

今日のドクター

日本呼吸器学会認定 呼吸器専門医
多田 利彦 先生

病気説明

睡眠時無呼吸症候群とは、その名の通り、睡眠中に呼吸が止まり、それによって日常生活にさまざまな障害を引き起こすものです。ひと晩の睡眠を通して、数秒から30秒ほどの呼吸が浅くなる状態や息が止まることが1時間に5回以上ある場合です。重症になると1時間に30回以上の無呼吸が起こることもあります。起床後に頭痛を認めたり、熟睡感が無かったり、また日中に強い眠気などの自覚症状があります。その結果、体に負担がかかり生活習慣病を引き起こし、それらの難治化を引き起こす要因になっています。

意外と知らない?対処法
いびきイコール睡眠時無呼吸症候群というわけではありません
『いびき』というのは、のどが狭くなることで生じる音ですが、いびきイコール睡眠時無呼吸症候群というわけではありません。ただ、睡眠時無呼吸症候群には『いびき』を伴うことがほとんどです。
疑わしい自覚症状がある場合や周囲の方から無呼吸を指摘されている場合に、睡眠中の呼吸状態を、自宅で簡単に検査できる機器があります。まずはかかりつけ医に相談してみてください。その結果、睡眠時無呼吸症候群である場合は、入院での重症度判定検査を行います。軽い場合ではマウスピースなどでの治療もありますが、重い場合は、圧力をかけてのどに空気を送り込む持続陽圧呼吸器による治療法もあります。
予防や対処のポイント
睡眠時無呼吸症候群の主な原因は寝ているときにのどが塞がって起こります。多くは肥満体型によって引き起こされるものです。予防や対処のポイントとしては、減量をして肥満を解消する、アルコールは無呼吸を悪化させやすいためひかえる、また仰向けで寝ると舌が落ち込みやすくなるので、横向きに寝ると良いと思います。
まとめ
お話ししましたように睡眠時無呼吸症候群は、寝ているときの事ですから、自分ではなかなか気付くことが出来ないので、家族など周りの方が気づいてあげることが大事ですし、日中の強い眠気や倦怠感など気になる症状があったら医師に相談をするようにして欲しいと思います。
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